ニュースの要約
- 楽天グループが5年ぶりに営業黒字を達成。
- 2024年12月には楽天モバイルが単月黒字を予定。
- 決算発表後も楽天の株価は下落、決算前から約8%の下落。
- 楽天の時価総額は約2兆円で、ライバルのアマゾンと比較して企業価値が低い。
- 楽天の企業価値は、他の日本の代表的IT企業と比べて著しく低迷している。
ニュースの概要
2月14日、楽天グループが発表した決算で、同社は通期で5年ぶりの営業黒字を達成したことが報じられました。また、2024年12月には楽天モバイルが単月で黒字化を見込んでいます。しかし、こうした明るいニュースにもかかわらず、楽天の株価は発表直後から下落に転じ、決算発表前後で約8%もの落ち込みを見せました。楽天の時価総額は約2兆円に達しており、現在の株価は過去の最高水準に近づきつつありますが、競合のアマゾンの時価総額は360兆円に上ります。経済的視点から見ると、日本経済全体の5%を反映させると、楽天の企業価値は少なくとも18兆円はあるべきと指摘されており、実際にはその10分の1にとどまっています。市場は、業績回復の実体、巨額の有利子負債の影響、楽天経済圏の構築とその経済価値に不安を感じていることがうかがえる中、楽天がこれからどのように成長を遂げていくのかが注目されます。
日本株全体への影響
楽天の決算発表は日本のIT企業全般に対する市場の期待感を反映しており、他の企業にも影響を及ぼす可能性があります。業績が回復したにもかかわらず株価が下落したことで、市場全体の投資信頼感が低下するリスクがあります。これにより、日本株全体は一時的に調整局面に入る可能性が考えられます。そのため日本株全体への影響を評価するならば、-2の評価とします。
日本の個別株への影響
楽天グループ(4755・東京証券取引所)
評価:(-4)
予想解説
営業黒字を達成したものの、株価が下落しており、投資家の信頼感が十分回復していないため、今後も厳しい展開が続くと予測。
ソフトバンクグループ(9984・東京証券取引所)
評価:(0)
予想解説
業界の競争が激化する中、楽天が苦戦している影響で自身の業績にも間接的に影響が出る可能性がありますが、大きな変動はないと見ます。
リクルートホールディングス(6098・東京証券取引所)
評価:(0)
予想解説
楽天の影響は比較的軽微であり、業績の安定性は保たれるとみられるため、株価への直接的な影響は少ないでしょう。
ソニーグループ(6758・東京証券取引所)
評価:(+1)
予想解説
市場全体にとって不安材料が増す中、利益確定売りが広がる一方で、新製品の投入や成長戦略に関しては有望視されるため、若干のプラス要因。
JDI(6740・東京証券取引所)
評価:(-3)
予想解説
市場の調整に巻き込まれる可能性が高く、技術革新や業績改善とは無関係な影響を受けやすいため、下落が懸念されます。
ネットワンシステムズ(7518・東京証券取引所)
評価:(0)
予想解説
楽天の影響を受けつつも、特定のセクターへの依存が少ないため、安定的に業績を保てると予想。
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