ニュースの要約
- すかいらーくHDが「資さんうどん」を買収し、2025年に21店舗を新規出店予定。
- 2024年の決算発表で、売上高が過去最高の4011億円、営業利益は241億円と大幅増益。
- 資さんうどんの買収後の売上も順調で、2025年には174億円の貢献を見込む。
- 業態転換を進めた既存店でも、売上が146.6%増加。
- 社長は2026年以降に年間40~50店舗展開の可能性を示唆。
ニュースの概要
すかいらーくホールディングス(HD)は、2024年10月に買収したうどんチェーン「資さんうどん」に関する新たな計画を発表しました。2025年中に21店舗を新規出店する予定で、そのうち12店舗は既存のすかいらーくグループのブランドから業態転換されることが明らかとなりました。この動きは、同社の収益拡大戦略において重要な役割を果たすと期待されています。
2月13日に発表された2024年12月期の決算によると、すかいらーくHDの売上高は4011億3000万円で前年比で13.0%の増加、営業利益は241億8400万円と106.9%の大幅な増益を達成しました。この背景には物価高に伴う値上げの影響もありますが、資さんうどんの買収がもたらした効果も無視できません。2024年の資さんうどんの売上高は約160億円、営業利益は約6億円に達する見込みで、買収後の10〜12月には43億円の売上を記録しました。
特に関東初の店舗となる八千代店は好調で、平均日商は200万円、1日あたりの客数も2000人を超えるなど、すかいらーくHDの増収にしっかりと寄与しています。社長の金谷実は「想定以上の売り上げで驚いている」とコメントし、2025年は足固めの年としつつ、2026年以降の年間客数40〜50店舗の展開を期待しています。
既存の業態転換も成功しており、2024年に業態転換した55店舗では、売上が146.6%増加しています。これにより同社は新たな成長の可能性を掴もうとしており、今後も年平均40店舗の業態転換を進める意向を示しています。2025年にはグループ全体での売上増が439億円を目指し、資さんうどんからは174億円の貢献を見込んでいます。
日本株全体への影響
すかいらーくHDの業績向上は、日本の外食産業6全体にとってポジティブなシグナルとなります。特に、物価上昇による売上増加が見込まれる中、業績が反映されやすい外食産業は市場の注目を集めるでしょう。また、資さんうどんの成功が他の外食企業に対しても刺激となり、業態転換や新規出店の動きが活発化する可能性があります。このようなトレンドは、全体的に日本株市場の外食関連セクターに対する投資意欲を高め、株価を押し上げる要因と考えられます。評価は+3と予想します。
日本の個別株への影響
すかいらーくホールディングス(3197・東京証券取引所)
評価:(+4)
予想解説
資さんうどんの店舗展開と業績改善に伴い、株価は明らかに上昇すると考えます。業態転換による成長や新規出店の成功がサステイナブルな利益を生む要因です。
クリエイト・レストランツHD(3387・東京証券取引所)
評価:(+2)
予想解説
他企業の業態転換の成功が影響を与える可能性がありますが、すかいらーくに比べて即時的な影響は薄いと予想します。
吉野家ホールディングス(9861・東京証券取引所)
評価:(+1)
予想解説
すかいらーくの成功が業界全体に好影響を与えるものの、直接的な競合としての影響は限られると見ています。
日本マクドナルドHD(2702・東京証券取引所)
評価:(+2)
予想解説
外食市場全体が盛り上がりを見せる中で、好材料の流れに乗ってやや上昇する可能性があります。
サイゼリヤ(7581・東京証券取引所)
評価:(+3)
予想解説
外食市場全般に良い影響が及ぶことで、サイゼリヤも利益を享受する可能性があり、株価は上昇するでしょう。
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