ニュースの要約
- 英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が報告書「ミリタリー・バランス」2025年版を発表。
- 2024年の世界の防衛費が前年比7.4%増の約377兆円に達する見込み。
- ロシアの防衛費は41.9%増加、欧州もロシアの脅威に対抗するために11.7%増。
- ウクライナ侵攻が防衛費増加の主要因として指摘。
- 地政学的リスクの高まりが各国の軍事支出を促進。
ニュースの概要
最新の報告書「ミリタリー・バランス」2025年版は、国際的な軍事情勢と防衛費の動向を分析しており、特にロシアのウクライナ侵攻の影響が強調されています。この報告書によれば、2024年の世界の防衛費は、前年に比べて7.4%増加し、約377兆円に達します。特に注目なのは、ロシアの防衛費が41.9%も増加すると予測されている点です。これは、ウクライナ侵攻が続く中で、ロシアが軍事力を強化する必要があるとの認識から来ていると考えられます。また、欧州諸国もロシアに対抗するため防衛費を増やしており、これがいかに地政学的な緊張を高めているかを示しています。地政学的なリスクが高まる中、ナショナリズムや防衛強化の必要性が広がり、各国の防衛政策に大きな影響を与えています。このような背景が、今後の投資環境にも影響を与える可能性があります。
日本株全体への影響
防衛費の増加や地政学的リスクの高まりは、日本を含むアジア市場にも影響を及ぼすと考えられます。特に、防衛関連企業やインフラ企業にとっては追い風となる可能性が高いです。一方で、世界的なリスクへの懸念が高まることで投資家の心理が冷え込む場合も考えられます。総じて、リスク回避の動きが広がる中で、日本株全体への影響は限定的かもしれませんが、特定のセクターは恩恵を受ける見込みです。評価は+2を予想します。
日本の個別株への影響
三菱重工業(7011・東証プライム)
評価:+4
予想解説
防衛費増加に伴う軍需関連事業の拡大が期待され、株価は上昇する見込みです。
川崎重工業(7012・東証プライム)
評価:+3
予想解説
防衛部門の成長が期待され、安定した業績が株価を押し上げる要因となるでしょう。
NEC(6701・東証プライム)
評価:+2
予想解説
サイバーセキュリティ関連の需要増が期待され、成長が見込まれます。
ローム(6963・東証プライム)
評価:+1
予想解説
防衛産業向けのセミコンダクター需要が高まるものの、影響は限定的です。
大日本印刷(7912・東証プライム)
評価:-1
予想解説
地政学的不安定さから、コストが上昇する可能性があり、業績にマイナスの影響を与える恐れがあります。
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