ニュースの要約
- アルバニージー豪首相がトランプ米大統領と電話会談。
- 豪州を鉄鋼・アルミニウム関税の対象から除外するよう要請。
- トランプ氏は対豪貿易での黒字を理由に検討すると回答。
- 過去にも豪州は鉄鋼・アルミの関税を免除されていた。
- アルバニージー氏は米国との協議を「建設的」と評価。
ニュースの概要
オーストラリアのアルバニージー首相がトランプ大統領と電話会談し、鉄鋼・アルミニウムにかかる追加関税から豪州を除外するように求めました。トランプ氏は、対豪貿易でアメリカが大幅な黒字であることを根拠にこれを「大いに検討している」と述べています。この関税はアメリカの製造業に大きな影響を与えるため、関税除外が実現すれば、豪州の鉄鋼やアルミニウムの業界にとって好材料となるでしょう。過去のトランプ政権でも豪州は一度関税から免除されていた実績があるため、再度の免除の可能性があります。また、アルバニージー首相は会談後のコメントで協議の建設性を強調しましたが、今後の展開が注目されます。アメリカの鉄鋼及びアルミニウム輸入の中で、豪製品の割合はそれぞれ1%及び2%と小さいものの、関税の動向は広範な市場に影響を及ぼす可能性があります。
日本株全体への影響
今回のニュースは、アメリカの貿易政策が変わる可能性を示唆しており、特に鉄鋼業界や資源関連の株に影響を与えるでしょう。しかし、豪州の関税免除要請が通ると、日本製の鉄鋼やアルミニウム製品が相対的に競争力を失うことから、業界全体にはマイナスの影響が生じる可能性があります。加えて、米国との貿易摩擦の高まりが企業業績の見通しに影響を及ぼす懸念もあるため、日本株全体としては慎重な見方が広がるでしょう。これにより、日本企業の四半期業績が影響を受けると考えられ、全体的には下げ基調となる可能性があります。ただし、特定のセクターが受ける影響もあるため、一概には言えません。評価は「-2」とします。
日本の個別株への影響
日本製鉄(5401・東証一部)
評価:(-3)
予想解説
関税回避の影響で競争が厳しくなり、価格競争が激化する可能性が高いため、株価は下がると予想します。
JFEホールディングス(5411・東証一部)
評価:(-3)
予想解説
豪州製品の競争力が向上することで、利益率が圧迫されると懸念され、下落傾向が続くでしょう。
神戸製鋼所(5406・東証一部)
評価:(-2)
予想解説
鉄鋼業界全体の影響を受けるため、株価は下がるが、比較的影響度が軽い可能性もある。
住友金属鉱山(5713・東証一部)
評価:(-1)
予想解説
アルミニウム製品については特に影響を被る可能性が低いため、下落幅は限定的と予想。
大阪チタニウムテクノロジーズ(5726・東証一部)
評価:(+1)
予想解説
チタン製品は特に豪州に影響されないため、需要が安定しており、逆に上がる可能性が見込まれます。
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