JT、5月にキャメルを450円に値上げ｜株価への影響

ニュースの要約

• 日本たばこ産業（JT）が「キャメル・クラフト」全18銘柄の値上げを財務省に申請した。
• 値上げ額は20円で、主力商品は430円から450円へ引き上げ。
• 加熱式たばこカプセルも20円引き上げ、600円となる。
• たばこ消費本数の減少を受け、品質維持が困難との理由。
• 施行予定日は2024年5月1日である。

ニュースの概要

日本たばこ産業（JT）が、紙巻きたばこ「キャメル・クラフト」の全18銘柄について20円の値上げを申請したことが発表されました。これにより、主力商品「キャメル・クラフト・6・ボックス」の価格は430円から450円に上昇します。また、加熱式たばこカプセルも同様に20円値上げされ、600円とされる見込みです。このような値上げの背景には、国内のたばこ消費が引き続き減少しており、品質を維持するためのコスト増が影響しているとJTは説明しています。特に、たばこ業界は流行病や健康意識の高まりに伴って消費が鈍化しており、今後も厳しい市場環境が予想されています。値上げが認可されれば、施行は2024年5月1日となりますが、業界全体への影響、特に競合他社にも波及する可能性があります。JTの方針は収益確保を目的としており、売上の回復を目指す重要なステップになります。

日本株全体への影響

日本たばこ産業の値上げは、同社にとって収益性の向上が期待されますが、全体としては市場にマイナスな影響を与えるかもしれません。特にたばこ業界は弱い消費トレンドに直面しているため、消費者の動向が業績に直接的に影響します。それに伴い、たばこ関連株に対する市場のセンチメントが厳しくなる可能性があるため、市場全体の株価には慎重な見方が広がるでしょう。

日本の個別株への影響

1. 日本たばこ産業（JT・2914・東京証券取引所）

   評価：(+2)

   予想解説

   値上げが収益改善を期待させる一方で、消費者の反発がある可能性も。

2. サッポロホールディングス（2501・東京証券取引所）

   評価：(-1)

   予想解説

   健康志向の高まりにより、たばこからの代替品を提供しているため影響を受ける。

3. アサヒグループホールディングス（2502・東京証券取引所）

   評価：(+1)

   予想解説

   多角的な商品展開により影響は少なく、たばこ部門の影響を軽減する可能性。

4. 東海酒販（2930・東京証券取引所）

   評価：(-2)

   予想解説

   たばこ価格の上昇が即座に影響し、卸売価格に挟まれた圧力が懸念される。

5. コンビニエンスストア（セブン＆アイホールディングス・3382）

   評価：(-3)

   予想解説

   たばこの販売価格が上がることで、客単価が上昇するが総需要に影響が出るかもしれない。