芸能プロ倒産・休廃業193社、独立やネット拡大が影響｜株価への影響

ニュースの要約

• 2024年に芸能プロダクションの倒産件数が前年比57.1％増の22件に達し、最多記録を更新。
• 休廃業・解散が171件（前年比64.4％増）と増加し、合計で193社が市場から退出。
• 芸能プロはインターネットやSNSの影響で活動環境が変化し、タレントの移籍や独立が増加。
• コロナ禍による業務減少や制作費の削減で収益環境が厳しく、競争が激化。
• 中居正広さんの引退により、関連する事務所の廃業が予告され、その影響は不透明。

ニュースの概要

2024年、コロナ禍の影響を受けた日本の芸能プロダクション業界は厳しさを増しており、倒産や休廃業の数が急増しています。倒産件数は前年比57.1％増の22件に達し、休廃業・解散も171件（前年比64.4％増）に上昇しています。オンラインプラットフォームの普及によって、タレントの活動領域が広がり、移籍や独立が一般化。これが、安定した収益を確保できない芸能プロにさらなる打撃を与えている現状です。

最近の例として、壇蜜さんや吉木りささんが所属する（株）フィットが破産し、さらに藤原紀香さんや篠田麻里子さんの所属する（株）サムデイも同様の運命を辿ったとのこと。制作費削減やギャラの値下がりが進み、タレントのマネジメントというビジネスモデルが脆弱になっています。特に小規模の芸能プロではコンプライアンス強化が求められ、生き残りが難しくなっています。

また、中居正広さんが自身の事務所（株）のんびりなかいを廃業すると発表したことで、彼のレギュラー番組に影響が出る可能性もあり、その影響は業界にとって大きな懸念材料となっています。このような動向は、芸能プロ以外の関連産業や市場環境にも影響を及ぼす恐れがあります。

日本株全体への影響

日本株全体への影響は全体的にネガティブであると予想されます。芸能プロダクションの倒産や業界の厳しさは、スポンサーや広告業界にも連鎖的に影響を与える可能性があります。特にエンターテインメントやメディア関連の企業は、収益減少を受ける可能性が高いでしょう。そのため、日本の株式全体としては下落基調を強めるリスクがあると考えられます。

評価：-3

日本の個別株への影響

株式会社サムデイ（証券コード未上場・TOKYO）

評価：-4

予想解説

芸能プロダクションの倒産が続いたことにより、今後の業績が厳しくなる可能性が高く、特に人的資源の確保が困難になると考えられる。

株式会社フィット（証券コード未上場・TOKYO）

評価：-4

予想解説

同財団からの影響を受け、各関係者の信頼失墜が続くと予想され、経営再建が難しい道に進む可能性がある。

株式会社ホリプロ（証券コード雑誌市場・JASDAQ）

評価：-2

予想解説

業界全体の不祥事や倒産の影響を受けつつも、固定ファンがいるため底堅いが、競争が激化すれば収益に影響が出る可能性がある。

株式会社ジャニーズ事務所（証券コード未上場・TOKYO）

評価：-1

予想解説

タレント移籍等の影響を受けるが、他社に比べてレバレッジが強いため若干の影響に留まると見る。

株式会社アミューズ（証券コード4301・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

芸能プロの不安定な環境に直面しているものの、固定資産が多いため急激な影響には至らないと考えられます。

カテゴリ：ビジネス・企業
タグ：芸能プロダクション, 倒産, 株式会社フィット, 株式会社サムデイ, 中居正広, 株式会社ホリプロ, 株式会社ジャニーズ事務所, 株式会社アミューズ, スポンサー, 広告業界