日産、湘南工場を縮小し国内リストラ開始｜株価への影響

ニュースの要約

• 日産自動車が約9000人のリストラを計画している。
• 国内の子会社「日産車体」の湘南工場で人員削減を行う方針。
• 商用車の販売低迷を背景に、湘南工場での「AD」生産を11月から中止。
• 「NV200」の生産縮小も検討中。
• 日産の過去のリストラ経験が再建の鍵となる。

ニュースの概要

日産自動車は、経営再建の一環として約9000人の人員削減を計画しており、その中には国内でも数百人規模のリストラが含まれることが報じられました。特に、湘南工場で製造されている商用車のラインにおいて、生産自体を縮小し、商用バン『AD』の生産を今年11月をもって取りやめるとされています。これにより、湘南工場の年間生産能力15万台の一部が失われる見込みです。さらに、現在製造中の「NV200」についても生産縮小が検討されています。このリストラは、日産の過去の苦境と関連しており、過去の工場閉鎖や大規模リストラが同社再建の際に重要な役割を果たしたことが指摘されます。ホンダとの経営統合を実現させるためには、日産のリストラが前提条件となることが強調されており、今後の展開が注目されます。

日本株全体への影響

日産自動車のリストラ計画は、日本株全体に対しては中立的な影響を及ぼすと予想されます。自動車産業は日本の経済の重要な部分を占めているため、個別企業の動向が市場全体への信頼感に影響を与える場合がありますが、全体としては既に悪化している業績が織り込まれていると考えられます。しかし、リストラのニュースは、一時的に国内全体の経済に対する懸念を増幅させる可能性があるため、短期的にはマイナス要因として捉えられるでしょう。その結果、日本株全体への影響は-2と評価します。

日本の個別株への影響

日産自動車（7201・東京証券取引所）

評価：-4

予想解説

日産のリストラに関するニュースにより、株価は販売低迷の連鎖的な反応から下落する可能性があります。既存の悪化した業績がさらに悪化するとの見方が強まるためです。

ホンダ（7267・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

日産のリストラがホンダとの経営統合の条件になるため、ホンダは若干の影響を受けるでしょう。しかし、独自の経営基盤があるため、影響は限定的と見込まれます。

トヨタ自動車（7203・東京証券取引所）

評価：+1

予想解説

ライバルである日産のリストラは、トヨタの市場シェア拡大の機会と捉えることができるため、若干のプラス要素として作用する可能性があります。

マツダ（7261・東京証券取引所）

評価：-3

予想解説

自動車業界全体への不安感から、マツダも影響を受けるでしょう。業界全体の収益見通しが悪化することで、資金流出が懸念されます。

自動車部品メーカー（例えば、デンソー 6902・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

日産のリストラにより、部品供給の需要が減少する可能性があります。これにより、自動車部品関連企業にも一時的な悪影響が出ると考えられます。