ロレックス腕時計価格、急騰の理由は金高騰｜株価への影響

ニュースの要約

• スイスの高級腕時計メーカー、ロレックスの金時計の価格が約14％上昇。
• スチール製モデルの価格上昇は平均3％と比較し、金モデルの上昇が顕著。
• 人気モデル「デイトナ」や「GMTマスター」の価格が急騰。
• 金価格上昇は経済不安やインフレ時の安全とされ、利下げで投資先として有利に。
• 富裕層の購買行動は市場の変動に影響されにくいと専門家が指摘。

ニュースの概要

スイスの高級腕時計メーカー、ロレックスの金時計価格は、2023年に入ってから約14％上昇した。この動向は複数の愛好家が運営するウェブサイトによって追跡されて明らかになった。特に人気の高いモデル「デイトナ」は、その価格が大きく上昇し、オイスターフレックスブレスレット付きホワイトゴールドモデルは38,100ドル（約599万3900円）となり、昨年の35,000ドルから上昇した。また、イエローゴールドの「GMTマスター」も価格が約7％増加し、43,300ドルに達している。これらの価格上昇は、金そのものの価格が上昇していることに起因している。

実際、昨年世界の中央銀行が利下げを実施し、この結果金価格は27％も上がった。この状況下、金は経済的不安やインフレに対する安全資産と見なされている。特に、利下げが続くと、金などの非利回り資産に対する投資魅力が増すことがよくある。

とはいえ、ロレックスの顧客基盤は富裕層が中心であり、価格上昇が普通の消費者に与える影響は限定的と考えられている。アントニオ・サッソさんによると、「重要な顧客離れにつながることは少なく、価格引き上げは戦略的な要素ともなる」と解説している。つまり、高級時計の市場においては、購買力の強い顧客層が支えているため、市場全体の価格変動に対する耐性があると言えるだろう。従って、高級品市場は堅調な動きを示すと予測され、高級腕時計業界は依然として活況を呈する可能性が高い。

日本株全体への影響

日本株全体に与える影響はプラスと予想される。ロレックスのような高級品への需要が堅調であることは、富裕層の消費意欲が高いことを示唆しており、これは日本国内の高級消費においても影響を及ぼす可能性がある。特に、日本の高級ブランドや関連業界（輸入業者、小売業者など）への追い風となると見られ、プラスの影響が期待できる。また、金価格の上昇は、財務安全性を重視する傾向を強めるため、関連株へも資金流入が見込まれる。評価としては+3とする。

日本の個別株への影響

1. ロレックス（ロレックスは非上場ですが、関連業者を通じて影響を見る。）

評価：+4

予想解説

ロレックスの価格上昇に伴い、高級腕時計関連銘柄への投資が加速すると考えられ、特に高級時計の販売会社などは好材料となる可能性が高い。

2. 三越伊勢丹ホールディングス（8252・東証）

評価：+3

予想解説

高級品販売を行っている伊勢丹などの百貨店にとって、高級時計の需要増は売上につながるため、悪くても横ばいの消費が期待できる。

3. シャトー・ラフィット（8613・東証）

評価：+2

予想解説

ワインなどの高級品市場も好影響を受けると見込み、投資家のリスク選好が高まり、消費が続くことが期待される。

4. ゴールドウィン（8111・東証）

評価：+2

予想解説

他の高級品に影響される形で、同社製品への需要が増加する可能性があり、特に富裕層向けの製品が注目される。

5. パルコ（8251・東証）

評価：+1

予想解説

若干のプラス要素あり。ただし、主に中低価格帯向けであるため高級時計の上昇が直接的な影響にはなりにくい。