ニュースの要約
- 日本郵便が2025年の年賀郵便物数が34%減の約4億9052万枚になると発表。
- 昨秋の郵便料金大幅上昇が影響し、年賀状の減少が加速。
- 年賀郵便数は過去十数年で最も大きな減少幅を記録。
- 元日の配達数は、22年の10億枚から3年で半分以下に減少。
- 日本郵政社長は地域への役割を強調し、社員に新年の心を呼びかけ。
ニュースの概要
日本郵便が発表した速報値によると、2025年の年賀郵便物数は約4億9052万枚で、前年よりも34%減少する見込みです。この減少の背景には、昨秋の郵便料金の大幅な引き上げが影響を及ぼしていると考えられています。この影響で「年賀状じまい」と呼ばれる現象が進行しており、ユーザーが年賀状を送ることを避ける動きが顕著になっています。過去のデータと比較すると、年賀郵便の配達数は22年に10億枚、11年には20億枚を超えており、わずか3年でその数が半分以下にまで減少しています。これは過去十数年で最も顕著な減少幅です。日本郵政の増田社長は、郵便局の地域における存在意義を強調し、年賀状配達の重要性を改めて呼びかけています。しかし、郵便料金の値上げに対する消費者の反応として「年賀状じまい」が進行している現状は、今後の事業戦略に大きな影響を及ぼすでしょう。この状況は郵便事業の収益構造に直結し、さらには日本全体の郵便需要を見直すきっかけになるかもしれません。特にデジタル化が進む中で、今後の年賀状文化の持続可能性が問われる時代に入っているといえるでしょう。
日本株全体への影響
日本郵便の年賀郵便物数の急激な減少は、郵便事業だけでなく全体の景気にも影響を及ぼす可能性があります。特に消費者の支出が減少する流れが見受けられる中、他の消費関連株にも影響が出ると考えられます。郵便料金の引上げが消費者心理に悪影響を与え、消費を控える効果が生じるため、全体的にはネガティブな影響が予想されます。したがって、日本株全体への評価は-2とします。この動向は日本のテクノロジー企業やデジタルプラットフォーム企業にも影響を与えるでしょうが、同時にデジタル化への需要が高まることから、その点では中長期的に見るとチャンスでもあるかもしれません。
日本の個別株への影響
日本郵政(6178・東証一部)
評価:(-4)
予想解説
年賀状の減少は直接的に日本郵政の業績にダメージを与え、収益が減少することが予想されます。さらに、郵便料金引き上げへの反発も影響し、株価は下落しやすい局面にあるでしょう。
KDDI(9433・東証一部)
評価:(-3)
予想解説
年賀状文化の衰退は通信会社にも影響を与える可能性があります。スマートフォンや通信サービスへの移行が進む中で、KDDIのデジタルサービスに注目が集まりますが、短期的には同社の通信需要が減少する恐れがあります。
ソフトバンクグループ(9984・東証一部)
評価:(-2)
予想解説
年賀状の減少は広告収入やプロモーションに影響を与えるため、間接的にはソフトバンクグループにも影響を及ぼします。ただし、成長事業への投資を続けているため、下支えされる部分もあるでしょう。
リクルートホールディングス(6098・東証一部)
評価:(-1)
予想解説
年賀状の減少は、リクルートの人材採用市場にも影響を及ぼす可能性があります。ただし、デジタル転換を行っているため、業績への影響は比較的軽微でしょう。
ネット広告関連企業(例えば、サイバーエージェント(4751・東証一部))
評価:(+1)
予想解説
デジタル化が進む中で、ネット広告の需要は増加する傾向があります。年賀状文化の衰退は、ネット広告企業にとってはチャンスとなるため、株価は上昇する見込みです。
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