ドコモが値下げ競争再燃、業界はゼロサムゲームへ｜株価への影響

ニュースの要約

• NTTドコモの2024年4～9月期決算が発表された。
• 営業収益は前年同期比で1.6%増加した。
• しかし、営業利益は前年同期比で4.7%減少した。
• 前田義晃社長は通信市場の競争激化に危機感を表明。
• シェアが徐々に縮小していることが懸念されている。

ニュースの概要

2024年4～9月期におけるNTTドコモの決算が発表され、営業収益は前年同期比で1.6%増の2兆9938億円となったものの、営業利益は4.7%減の5533億円となるなど、増収減益の結果となった。特に、前田義晃社長は携帯電話市場における競争の厳しさを言及し、「黙っていれば単純にお客様が減っていくだけで、通信収入が落ちていく」と述べ、顧客獲得のための施策が必要であると強調した。ドコモの市場シェアの縮小は、他社との競争が激化している中での大きな課題である。このような背景の中、NTTドコモは顧客を維持・獲得するためにさらなる投資やマーケティング施策を検討している模様で、今後の業績に影響を及ぼす可能性がある。競争激化により通信料金の引き下げが進むことも予想され、特に若年層をターゲットにした新プランの導入が急務とされている。

日本株全体への影響

今回のニュースは、通信業界における競争の激化を示しており、NTTドコモの市場シェアの縮小は、他の通信会社にも影響を及ぼす可能性がある。日本株全体としては通信業界の業績悪化懸念が浮上するため、特に関連株に負の影響が及ぶと考えられる。しかし、業界全体の名目上の成長が続く限り、マーケット全体への影響は段階的に軽微であると予想される。総合的に見て、日本株全体への影響は-2と評価する。

日本の個別株への影響

NTTドコモ（9437・東京証券取引所）

評価：-4

予想解説

市場シェアの縮小や営業利益の減少から、株価の更なる下落が懸念される。

KDDI（9433・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

ドコモの苦境に影響されるが、KDDIは独自のサービス展開で安定した需要を維持している。

ソフトバンク（9434・東京証券取引所）

評価：-3

予想解説

市場全体の競争激化が利益を圧迫する懸念があるものの、他社より成長が期待される分、影響は相対的に小さい。

Rakuten Mobile（4755・東京証券取引所）

評価：-3

予想解説

競争が激化する中で、価格戦争に巻き込まれる恐れがあり、業績に影響を及ぼす可能性がある。

オリックス（8591・東京証券取引所）

評価：+1

予想解説

通信事業の影響を直接受けづらいため、堅実な収益基盤があるが、注意が必要。