足場固めのトヨタ、26.4％減益も自信の証｜株価への影響

ニュースの要約

• トヨタ自動車が2025年3月期上期（2024年4～9月）の決算を発表
• 売上高は前年同期比5.9％増の23兆2824億円
• 営業利益は同3.7％減の2兆4642億円
• 最終利益は同26.4％減の1兆9071億円
• 決算会見では、減益を厳しいとは思わないとのコメント

ニュースの概要

トヨタ自動車は11月6日、2025年3月期の上期決算を発表しました。営業収益は前年同期比で5.9％増の23兆2824億円を記録し、安定した売上を維持していますが、営業利益は同3.7％減の2兆4642億円、最終利益は同26.4％減の1兆9071億円と減少しました。この決算の背景には、国際的な部品供給の問題や円安が影響していると考えられます。しかし、同社の経理本部長は「厳しい決算ではない」とし、積極的なビジネス戦略を強調しました。トヨタは新技術開発やEV（電気自動車）へのシフトを進めており、今後の成長への余力があると見受けられます。特に、EVへの投資を継続する姿勢は、持続可能な成長を目指すうえでプラスに働く可能性があります。

日本株全体への影響

トヨタの決算は、日本市場において重要な指標となります。大手企業がこのように堅調な売上を維持しつつも、利益が減少していることは、他の企業も同様の現象に直面している可能性を示唆しています。しかし、トヨタの強いブランド力と革新的な技術力により、将来的な成長が期待できるため、短期的な影響は限定的です。このため、日本株全体に対してはプラスの影響が期待できるものの、経済全体の動向には注意が必要です。したがって、評価は「+2」と予想します。

日本の個別株への影響

トヨタ自動車（7203・東京証券取引所）

評価：(+2)

予想解説

トヨタは安定した売上を挙げながらも、利益が減少しています。EVへのシフトが進む中で、今後の成長期待感から株価は軽微に上昇する見通しです。

ホンダ（7267・東京証券取引所）

評価：(+1)

予想解説

ホンダも自動車製造を行っているが、トヨタほどの市場影響力はないため、トヨタ決算の影響を受けつつも微増にとどまるでしょう。

スズキ（7269・東京証券取引所）

評価：(-1)

予想解説

トヨタの減益はスズキにも影響が及ぶ可能性があり、特に海外市場の動向が厳しければ影響を受けやすいため、やや厳しい展開かもしれません。

マツダ（7261・東京証券取引所）

評価：(-2)

予想解説

マツダはトヨタの影響を受けやすく、利益が目減りする景気全体の影響を強く受けると予測されるため、下落が見込まれます。

ニッサン（7201・東京証券取引所）

評価：(0)

予想解説

ニッサンは最近、新モデルの販売を強化しているものの、トヨタの影響で市場全体が慎重になる可能性があり、現状維持の見込みです。