ニュースの要約
- 英国政府がF35A戦闘機12機を調達することを発表。
- F35Aには戦術核兵器を搭載可能。
- 国防費を2035年までにGDP比5%に引き上げる方針を示す。
- ヨーロッパの安全保障環境が不安定であることを背景に。
- NATOの集まりで英政府の核戦力強化策を説明。
ニュースの概要
2023年10月24日、英国政府は最新鋭の戦術核兵器を搭載可能なF35A戦闘機を12機調達することを発表しました。この発表はオランダのハーグで開催されるNATO首脳会議に合わせて行われ、スターマー首相は「極めて不確実な時代において、平和を当然視することはできない」と強調しました。さらに、英政府は国防支出を2035年までにGDPの5%に引き上げる計画も発表しました。
新たに調達されるF35Aは、1機あたり約8000万ポンド(約1090万ドル)のコストがかかり、12機の調達コストは約10億ポンドとなります。これにより、英国はNATOのために核兵器を空中から輸送できる能力を強化することが狙われており、これまで潜水艦発射型の戦略核ミサイル「トライデント」しかなかった核戦力の多様化が進められています。
この背景には、ウクライナ情勢やEU内の不安定な状況、さらには国際的な軍事力の変動が影響を与えています。これにより、NATOの集団防衛の重要性が高まっており、国際的な安全保障環境は一層厳しさを増しています。英政府の動きは、他のNATO加盟国にも影響を及ぼす可能性が大いにあり、今後の国際情勢や株式市場に大きな影響を与えることが予想されます。
日本株全体への影響
英国の国防強化は、他国の安全保障戦略にも影響を及ぼす可能性があり、特に防衛関連株には好影響が見込まれます。日本でも防衛費の増加や軍事関連の予算が話題になっており、そのため、日本株全体も一時的に上昇する可能性があります。しかし、政治的不安定や国際関係の悪化の影響を受け、投資家がリスク回避に走ることも考えられます。この情勢を受けて、日本株全体への影響評価は「+2」とします。
日本の個別株への影響
ロッキード・マーチン(LMT・NYSE)
評価:(+3)
予想解説
英国によるF35A調達のニュースは、ロッキード・マーチンの業績にプラス要因と考えられます。F35の需要が今後も高まることが期待され、株価が上昇するでしょう。
三菱重工業(7011・東証プライム)
評価:(+2)
予想解説
防衛市場の拡大が見込まれる中、三菱重工もその恩恵を受ける可能性があります。国防関連の受注が増えることは、企業の成長に寄与するでしょう。
川崎重工業(7012・東証プライム)
評価:(+2)
予想解説
国際情勢の変化により、防衛関連の需要が増える中で、川崎重工もその一環として注目されます。防衛費増加が後押しとなるでしょう。
NEC(6701・東証プライム)
評価:(+1)
予想解説
サイバーセキュリティの重要性が高まる中、NECの対策が注目されるでしょう。防衛関連の需要に伴う影響は限定的ですが注視する必要があります。
富士通(6702・東証プライム)
評価:(+1)
予想解説
ICTやセキュリティサービスに注力している富士通にとって、機会が増えるが即効性のある影響は薄いと予想されます。
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