ニュースの要約
- 中国の玩具大手「ポップマート」が展開するキャラクター「ラブブ」が世界的ヒット。
- 2023年のオークションで希少なラブブフィギュアが約2200万円で落札。
- ラブブは2015年にデザイナーによって考案され、その特異なデザインが評価されている。
- 昨年、韓国の人気グループ「ブラックピンク」によって人気が急上昇。
- ポップマートの第1四半期売上は前年同期比で中国で約2倍、欧米で7〜10倍に増加。
ニュースの概要
中国の玩具大手ポップマートが展開するキャラクター「ラブブ」が、国内外で爆発的な人気を誇っている。特に、ラブブの大型フィギュアは北京のオークションで108万元(約2200万円)で落札されるなど、収集品としての価値が急上昇している。ラブブは香港出身のデザイナーによって2015年に創案され、特徴的なデザインにより消費者の心を掴んでいる。昨年、韓国の人気グループ「ブラックピンク」がその可愛さをSNSで紹介した結果、さらに人気が高まった。このキャラクターは、収集や転売目的での大量購入が行われており、定価を大きく上回る価格で取引されていることでも知られている。ポップマートの売上は、第1四半期において中国で前年同期比約2倍、欧米で7〜10倍と急成長を遂げている。そして、同社のCEOは今年、中国第10位の富豪となり、ポップマートは急速に成長する企業の一例となっている。
一方で、ラブブ人気の裏側には知財保護の問題もあります。精度の高いコピー商品が流通しており、知的財産権の保護が重要視されるようになってきた。中国の国際的なイメージ向上を目指す習近平政権にとって、ラブブの人気は文化的な影響力を示す良い事例になっている。これにより、国のソフトパワー強化が進むと期待されている。
日本株全体への影響
今回のラブブのヒットは、中国の文化やキャラクター商品が国際市場での影響力を強めることを示しており、日本市場にも直接的な影響を及ぼす可能性があります。特に、アジア市場での競争が激化する中、日本のキャラクター商品の需要に直接的な圧力をかけるかもしれません。しかし、キャラクター商品の市場は依然として成長が期待されており、日本企業がこの波に乗るチャンスもあるため、全体としては中立的な影響となるでしょう。投資家は新たなチャンスを探る一方で、競争の激化に対して警戒を強める可能性もあります。したがって、日本株全体への影響は+1と評価します。
日本の個別株への影響
バンダイナムコホールディングス(7832・東証一部)
評価:+2
予想解説
バンダイナムコはキャラクター商品を多数展開しており、ラブブの人気が波及することで新たなビジネスチャンスが増えるでしょう。ただし、競合の増加による圧力も考慮する必要があります。
グリー(3632・東証一部)
評価:+1
予想解説
バーチャルキャラクターやゲーム関連に強いグリーは、ラブブの人気を利用した集客が期待できますが、競争が激化するためやや控えめな見通しとなります。
任天堂(7974・東証一部)
評価:+3
予想解説
任天堂の人気キャラクターは依然として勢いがあり、ラブブのブームと連携した戦略がとれることで、好影響が期待されます。
キャノン(7751・東証一部)
評価:-1
予想解説
キャノンは直接的な関係は薄いですが、消費者支出がキャラクターや玩具に向かうことで、業界全体に影響を与える可能性があります。しかし、直接的な利益にはつながりにくいです。
ソニー(6758・東証一部)
評価:+4
予想解説
ソニーはエンターテインメント分野にも広がりがあり、ラブブの人気を受けて新たなコラボレーションが生まれる可能性が高いです。新しいコンテンツ展開が期待されます。
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