トヨタ、米国でEV拡充へ 新車の需要3割弱予測｜株価への影響

ニュースの要約

• トヨタ自動車が米国での電気自動車（EV）の投入を加速。
• 現在のEV市場では、テスラがシェアを持つが販売が減少傾向。
• トヨタは米国市場に5車種のEVを展開予定。
• 新車販売におけるEVの割合が8％から3倍の見通し。
• トヨタの「マルチパスウェイ」戦略で、ハイブリッド車も強化。

ニュースの概要

トヨタ自動車が米国における電気自動車（EV）の投入を強化する方針を発表しました。米子会社のCEO、小川哲男氏は、EV市場の成長が鈍化している中でも、需要が今後中長期的に増加することを見込んでいます。具体的には、新車販売に占めるEVの割合が現在の8％弱から3倍以上の割合に達するとの期待を示しています。トヨタは、すでに米国市場でSUVモデルの「bZ4X」をはじめとする2車種のEVを展開しており、今年後半以降には新改良版のbZと、アウトドア向けの「bZウッドランド」、小型SUV「C―HR」の3車種を追加投入する予定です。

さらに、トヨタが来年から米国で初めて自社生産するEVも控えており、ハイブリッド車も含めた電動車のラインアップが強化されます。「マルチパスウェイ」戦略で、EV市場での競争力を高める狙いがあります。今後、トヨタのEV製品は、航続距離や充電性能の面でも大幅な改善が見込まれ、競争が激化する中で自社の優位性を発揮しようとしています。

日本株全体への影響

このトヨタの発表は、日本株市場全体に対してプラスの影響をもたらすでしょう。特に、自動車関連株はEV市場の成長を背景に業績改善が期待されるため、全体的な株価の上昇が見込まれます。具体的には、トヨタがEV市場での競争力を強化することで、サプライチェーン全体にポジティブな影響を及ぼし、関連業種であるバッテリーや半導体業界にも明るい兆しをもたらすでしょう。その他の自動車メーカーや部品メーカーも追随する可能性が大きく、全体として株価は上がると予測されます。評価としては、+4を付けます。

日本の個別株への影響

トヨタ自動車（7203・東証一部）

評価：+4

予想解説

トヨタは米国市場でのEV投入の加速により、業績の改善が期待されます。EV市場の圧縮によりさらなるシェア拡大が見込まれるため、株価には好影響を与えるでしょう。

ソニーグループ（6758・東証一部）

評価：+2

予想解説

ソニーもEV向けの先進技術を提供しているため、トヨタの発表によるEV市場の拡大は、技術提供の機会増加につながり、ポジティブな影響を与えるでしょう。

パナソニック（6752・東証一部）

評価：+3

予想解説

バッテリーメーカーとしてのパナソニックは、トヨタのEV戦略の恩恵を受けるでしょう。EV生産の増加がバッテリー需要を高め、業績改善が期待されます。

日立製作所（6501・東証一部）

評価：+2

予想解説

日立の電動カー向けのシステムやインフラ市場での展開が強化され、EVの普及に伴う商機が期待されるため、株価にはプラスの影響が見込まれます。

DENSO（6902・東証一部）

評価：+3

予想解説

自動車部品メーカーとしてのDENSOも、トヨタのEVラインを支える形で株価が上がる可能性が高いです。特にドライビングアシスト関連の技術への需要が増える見込みです。