ニュースの要約
- ブラジルで鳥インフルエンザウイルスが検出。
- 日本がブラジル2市からの鶏肉輸入を停止。
- 停止されたのはカンピナポリス市とサントアントニオ・ダバハ市。
- これにより日本の鶏肉供給に影響が及ぶ可能性がある。
- 日本は鶏肉の7割をブラジルから輸入している。
ニュースの概要
ブラジル農業省が17日に発表したところによると、国内で鳥インフルエンザウイルスが確認されたことを受け、日本が同国の特定地域からの鶏肉輸入を停止しました。具体的には、カンピナポリス市(マトグロッソ州)とサントアントニオ・ダバハ市(ゴイアス州)からの輸入が対象です。これらの都市では飼育用の鶏からウイルスが検出されており、予防措置としての停止措置が講じられました。以前からも、日本はサンパウロ州モンテネグロ市の商業養鶏場からの鶏肉輸入を禁じており、今回は新たに2市が追加されました。日本は鶏肉の約7割をブラジルから輸入しており、そのため今回の事態は日本国内の鶏肉供給に大きな影響を及ぼす可能性があります。もし感染が広がれば、供給不足や価格高騰が懸念され、国内の鶏肉市場に不安を引き起こす恐れがあります。現在、ブラジルの当局は感染拡大防止に努めているものの、状況が悪化すれば日本にとっても深刻な問題となり得るとしています。
日本株全体への影響
今回の鳥インフルエンザ発生に伴う鶏肉の輸入停止は、日本株全体にとって中長期的にネガティブな影響を及ぼす可能性があります。食肉関連の企業は鶏肉の供給不足による価格高騰や収益の減少などに直面します。特に、ブラジルからの輸入依存が高い中、代替供給源の確保が急務とされる中で、業界全体に不安が広がる可能性があります。そのため、日本株全体の投資家心理が悪化し、リスクオフの姿勢を強めるかもしれません。さらに、影響の波及が食料品全般や関連する企業の株価にも影響を及ぼす可能性があるため、総じて日本株全体にはマイナスの影響があると予想されます。このことから、評価は-3とします。
日本の個別株への影響
日本ハム(2282・東京証券取引所)
評価:-4
予想解説
日本ハムは鶏肉の加工を手がける企業で、今回の鳥インフルエンザによる供給不足の影響を大きく受けます。ブラジルからの供給が停止されると、原材料費が増加し、利益の圧迫が予想されます。
プライムパートナーズ(4608・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説
プライムパートナーズも鶏肉関連ビジネスを展開しており、輸入停止による原材料調達の難しさが業績に影響するでしょう。国内市場での競争も激化するため、売上の減少が見込まれます。
伊藤ハム米久ホールディングス(2296・東京証券取引所)
評価:-4
予想解説
同社は鶏肉の加工品に力を入れていますが、鶏肉の仕入れ価格が上昇すると利益率が低下する可能性があります。業界全体の影響を受け、株価にもネガティブな影響が予想されます。
ヤマザキビスケット(2212・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
主にお菓子やスナックを製造しているヤマザキビスケットですが、鶏肉供給の影響が直接的には少ないため、相対的に影響は軽微と考えられます。ただし、牛肉等の代替肉の価格影響が考えられるので、注意が必要です。
マルハニチロ(1333・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説
マルハニチロも鶏肉ビジネスに強みを持つ企業で、仕入れ価格の上昇が利益に圧力をかけると予想されます。特にブラジルからの供給阻害が継続する場合、業績への影響が懸念されます。
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