日野自と三菱ふそう、経営統合で合意 新会社上場へ｜株価への影響

ニュースの要約

• 日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが経営統合に最終合意
• 2026年4月までに新たな持ち株会社を設立する予定
• トヨタ自動車とダイムラーがそれぞれ25%の出資を行う
• 国内商用車メーカーの構造が再編される
• 電動化、自動化に対応するための経営規模拡大が狙い

ニュースの概要

日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは、経営統合に関する最終合意を10日に発表した。両社は共に商用車市場で重要なプレーヤーであり、2026年4月までには新たな持ち株会社を設立する計画だ。この持ち株会社はトヨタ自動車と独ダイムラーの共同出資によって成立し、それぞれの親会社から25%の出資を受けることになるものの、議決権ベースではトヨタが19.9%を保有することになる。新設される持ち株会社は東京証券取引所プライム市場への上場も目指すとしている。国内の商用車メーカーは、日野と三菱ふそうといすゞ、UDトラックスの二つの陣営に再編され、市場競争が激化する中での生き残りを図ることが期待されている。経営統合は、2022年に日野で発覚したエンジンの認証不正や、競争当局の許認可取得の難航などに影響されて一時は遅れたが、最近これらの問題が解決に向かっているとのこと。今後、両社は電動化や自動化の開発に多額の費用を投じる必要があるため、規模の経済を活かしながら競争力を強化する狙いがある。ただし、これに伴う競争激化や新陳代謝の進展も懸念される。

日本株全体への影響

このニュースは、日本株全体にとってポジティブな影響を持つと考えられます。特に、トヨタのような国内大手企業が新たな事業モデルを構築することで、日本の自動車産業全体の競争力が向上すると期待されます。また、国内商用車市場が再編されることで、業界全体の健全化が促進される可能性があります。しかし、競争が激化することによる価格圧力や、日野の認証不正問題の影響がどの程度残るのかに注意が必要です。全体的には、株価は上昇する可能性が高いと見ています。
評価：+4

日本の個別株への影響

日野自動車（7205・東京証券取引所プライム市場）

評価：+3

予想解説：経営統合により安定性が増すため株価は上昇するが、認証不正問題の影響が残るため慎重な動きが予想されます。

三菱ふそうトラック・バス（7211・東京証券取引所プライム市場）

評価：+4

予想解説：経営統合によって市場シェアが拡大し、資本と技術の統合が期待されます。業績改善が見込まれるため株価上昇が期待されます。

トヨタ自動車（7203・東京証券取引所プライム市場）

評価：+5

予想解説：新たな持ち株会社を通じて商用車市場にさらに深く関与することで、ビジネスチャンスが広がるため、株価は大きく上昇すると予想されます。

ダイムラー（DAI・Xetra）

評価：+4

予想解説：持ち株会社を通じての国際的な展開が期待されており、アジア市場での競争力が強化されるため、ポジティブな影響が見込まれます。

いすゞ自動車（7202・東京証券取引所プライム市場）

評価：-2

予想解説：競争が激化することで価格圧力がかかり、シェアの維持が難しくなる可能性がため、株価は下落するリスクがあります。