日産EVセダンN7が中国で1万7215台受注｜株価への影響

ニュースの要約

• 日産自動車が中国合弁企業の東風日産で新型EVセダン「N7」の受注を発表。
• 発売から1カ月で1万7215台の受注を記録。
• 手ごろな価格（約238万円）が好評、特に若年層や家族層に人気。
• N7は新モジュラーアーキテクチャーを採用し、先進技術を搭載。
• 日産は2027年までに中国市場に9車種の新エネルギー車を投入予定。

ニュースの概要

日産自動車が発表した新型電気自動車（EV）セダン「N7」は、中国の合弁会社である東風日産での販売が好調で、発売から1ヶ月以内に1万7215台の受注を獲得しました。N7は11万9900元（約238万円）という価格帯が魅力であり、特に若い世代や家族持ちの消費者から支持されています。このモデルは新しいモジュラーアーキテクチャーを採用し、最大635キロメートルの航続距離を持つほか、自動運転技術やAI技術を利用した先進的な機能も搭載されています。日産はこの「N7」を第1弾として、2027年までにさらに8車や新エネルギー車（NEV）を中国市場に投入する計画であり、その戦略は同社の中国市場でのシェア回復を目指すものです。過去13ヶ月間、中国の販売は前年同月比でマイナスが続くなど、業績悪化の要因とされていましたが、この新たな戦略によって状況が改善する可能性があります。日産としては新興EVメーカーとの競争が激化する中で、ブランドの再認識を図る重要な機会と捉えています。EV市場の拡大が進む中、日産の動向は今後注目されるでしょう。

日本株全体への影響

日産自動車のN7の成功は日本の自動車産業全体にポジティブな影響を与えると考えられます。特に、中国市場での販売が回復することで、自動車メーカー全体の業績見通しが明るくなり、投資家の信頼感も高まるでしょう。加えて、EVへのシフトが進む日本の自動車産業において、日産の取り組みは他の自動車メーカーにも良い刺激を与えると期待されます。全体的な市場ムードが良化することで、他の株も影響を受け、ポジティブなトレンドが形成される可能性があります。このため、日本株全体への影響を評価すると、+3と予測します。

日本の個別株への影響

日産自動車（7201・東京証券取引所）

評価：(+4)

予想解説

N7の受注好調は日産にとって大きなプラス材料であり、株価上昇を促進する要因と考えられます。特に、中国市場における成功がブランドイメージの改善につながり、今後の業績向上も期待されます。

トヨタ自動車（7203・東京証券取引所）

評価：(+2)

予想解説

日産の快調なEV展開は、トヨタにも追い風ですが、ハイブリッド車に強みを持つトヨタはEVでの競争力が問われる結果に。競争が激化する中、株価に相応の影響が出ると考えられます。

ホンダ（7267・東京証券取引所）

評価：(+2)

予想解説

日産の成功はホンダにも刺激となるでしょう。ホンダのEV開発加速に対する圧力が高まることで、株価は順当な上昇を見せるかもしれませんが、同時に競争圧も影響します。

スバル（7270・東京証券取引所）

評価：(+1)

予想解説

EV市場での取り組みが遅れがちなスバルは、今回のニュースで圧力を受ける可能性があるため、小幅な上昇に留まると考えられます。

マツダ（7261・東京証券取引所）

評価：(-1)

予想解説

EV分野への移行が遅れ、小規模な市場での立ち位置が揺らぐ中、日産の成長に伴う競争が厳しくなり、株価は反発の兆しが見えづらいと予想します。