ニュースの要約
- フジ・メディア・ホールディングス(HD)が2025年3月期の決算を発表
- 純損益は201億円の赤字、前期は370億円の黒字
- スポンサー離れが原因で広告収入が減少
- 26年3月期には100億円の黒字を見込むが、営業利益は大幅減益を予想
- 不動産事業を強化し、投資資金確保を目指す「改革アクションプラン」を発表
ニュースの概要
フジ・メディア・ホールディングス(HD)は2025年3月期の連結決算を発表し、純損益が201億円の赤字に転落したことを明らかにしました。これは08年の持ち株会社移行以降初の赤字で、主な原因はタレント中居正広氏の性加害問題が影響したスポンサー離れでした。この問題により広告収入が急減し、売上高は前年比で2.8%、営業利益は45.4%も減少しました。また、今後の26年3月期には好調な不動産事業の貢献を受けて100億円の黒字を見込みながらも、営業利益は86.3%も減少すると予測されています。同社は、コンテンツ事業の強化を図りつつ、政策保有株の売却や自社株買いを通じて株主価値の向上を目指す改革アクションプランを策定したと報告しています。中居氏の問題によるCMの差し止めも影響を与えており、現時点でのスポンサー契約は前年同期の800社から160社に減少したとのことです。
日本株全体への影響
フジ・メディア・ホールディングスの赤字決算は、視聴率や広告収入の減少が企業全体の収益に強い影響を与えることを示しており、メディア業界全般の先行き不安を象徴しています。この影響により、日本の株式市場全体に対する信頼感が損なわれる可能性があります。一方で、フジHDが示した改革アクションプランに成功すれば、回復の兆しも期待できるものの、短期的には利益見通しの悪さが懸念されるため、市場全体にはマイナスの影響が予想されます。このような背景を考慮すると、日本株全体への影響は-3となります。
日本の個別株への影響
フジ・メディア・ホールディングス(4676・東証一部)
評価:-4
予想解説
赤字転落と営業利益の大幅減少を受け、短期的には株価が下落する見込みです。コンテンツ事業の強化が当初の期待に届かない可能性もあります。
TBSホールディングス(9401・東証一部)
評価:-2
予想解説
フジHDの問題が業界全体に影響を与えるため、同社も影響を受けるでしょう。しかし、TBSは先に進んだ改革により比較的安定した収益を見込めるため、下落幅は抑えられると考えられます。
日本テレビ(9404・東証一部)
評価:-3
予想解説
スポンサー契約の減少が全体に影響を及ぼす中、日本テレビも同様に影響を受けるため、株価は下落する見込みです。
同時通訳会社セガサミーホールディングス(6460・東証一部)
評価:-1
予想解説
フジHDのアクションプランによる投資機会が新たに生まれる可能性があり、影響は比較的軽微と予想されます。
ヤフー(4689・東証一部)
評価:+1
予想解説
新たな広告市場において、フジHDの競争力低下が相対的にヤフーに利益をもたらすかもしれません。
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