ニュースの要約
- 大阪・関西万博の来場者数が低調で、主催者の理念が破綻しているとの指摘。
- 西ゲートでは来場者がほとんどおらず、タクシー業界の利用者が少ない状況。
- 東ゲートに来場者が偏り、交通手段の不均衡が課題。
- 自家用車利用のための「パーク・アンド・ライド」の利用率も悪く、駐車料金が高いと不満の声。
- 万博運営側は来場者の輸送計画を見直す必要があるとの見解。
ニュースの概要
大阪・関西万博の開催が1か月を迎え、現場では思わぬ事態が起こっている。主催者は「並ばない万博」を目指し、スムーズな来場を掲げていたが、実際には来場者の偏りや閑散とした西ゲートにより、その理念は破綻していると指摘されている。特に西ゲートでは人が少なく、タクシー業者にとっては仕事の場として利用される状況にまでなっている。来場者を受け入れるための輸送計画では、大阪メトロの中央線を利用する者が約60%を占めると予想していたが、実際にはこの数値を上回る利用率の偏りが見られ、交通手段が著しく不均衡であることが問題視されている。
さらに、自家用車での来場を促進する「パーク・アンド・ライド」方式でも、駐車場の料金が高すぎるといった不満が寄せられており、この影響で駐車場の利用率が著しく低下していることも問題だ。平日の駐車場の利用率が1割未満という数字は、万博を訪れる気力を削ぎ、自発的な来場を阻害する要因となっている。また、USJと比較しても高額な料金が設定されているため、一般の来場者には「万博には行きたくない」と思わせるような環境が出来上がっている。このままでは運営側は見直しを行い、より多くの来場者を確保する必要があるとされる。
日本株全体への影響
万博の運営状況が期待外れであることは、日本全体の観光業や関連セクターに暗い影を落とす可能性がある。今後、来場者減少が懸念されることで、特に観光関連の株には下方圧力がかかると予想される。イベントリポートや観光施設の売上に影響し、日本全体の経済活動にも冷や水を浴びせる恐れがある。このため、日本株全体の影響はマイナス方向に評価される。
評価:-3
日本の個別株への影響
1. Kinki Nippon Railway Co., Ltd.(近鉄グループホールディングス・9041)
評価:-4
予想解説
近鉄沿線の観光収入が減少することで、利用者数が減少し、影響を受けることが考えられる。
2. JR West(西日本旅客鉄道株式会社・9021)
評価:-3
予想解説
万博による来場者数の減少はJR西日本の収益悪化へと繋がる恐れが高い。
3. USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
評価:-2
予想解説
万博との競争に影響されるが、来場者数の安定性を考えると大きな影響は避けられる。
4. 大阪タクシーグループ
評価:-3
予想解説
タクシー業界も来場者数の減少に密接に関わり、収益への影響が懸念される。
5. アウトドア用品メーカー(モンベル・8115)
評価:-1
予想解説
万博の影響を受けにくいが、国民の旅行意欲低下があれば販売に影響が及ぶ可能性はある。
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