米不足で防虫剤人気上昇 虫対策をする人増加｜株価への影響

ニュースの要約

• エステーが米びつ用防虫剤「米唐番」の売上を発表
• 25年3月期の売上は前年比18％増の約20億円
• 売上は過去最高を記録
• 上期に2度の値上げを実施も、販売は好調に推移
• 取り扱い商品が好調な理由として、米のストック増が影響している模様

ニュースの概要

エステー株式会社は、米びつ用防虫剤「米唐番」の2025年3月期の売上が前年比18％増の約20億円に達し、過去最高を記録したと発表しました。この結果は、家庭内での米のストック量増加に伴い、虫がわくことを心配した消費者が増えたためと考えられています。また、エステーは前年に続き、23年4月および24年9月に「米唐番」の値上げを行いましたが、価格上昇を押しのけるかのように販売が枯渇せず、売上は好調を維持しました。なお、同社全体の2025年3月期の売上高は481億円（前年比8.2％増）、純利益は前年の2.6倍となる32億円と、全体としても好調な収益を上げていることが明らかとなっています。この成果は、米消費の変化に応じて新たな需要を掘り起こした結果と捉えられ、特に最近の経済状況の中で消費者が長期保存を促す商品に目を向けている証かもしれません。エステーの業績好調は、今後のマーケティング戦略や新製品開発にも影響を与えるでしょう。

日本株全体への影響

エステー株式会社の好調な業績は、日本株全体に対してポジティブな影響を与える可能性があります。特に、消費財関連企業の業績改善や、株主還元策の強化が期待されるため、投資家の視線が集まるでしょう。加えて、このような家庭内での必需品への需要が高まることは、他の企業にも波及効果をもたらす可能性があり、株式市場全体が活気を帯びることが見込まれます。しかし、エステーの業績だけでなく、全体的な経済指標や他企業の動向も影響するため、過度な楽観は禁物です。総じて、株価への影響はプラスで評価できますが、その影響度は慎重に見極める必要があります。
評価：+3

日本の個別株への影響

エステー株式会社（4951・東証プライム）

評価：+4

予想解説

エステーは直近の好業績を受け、投資家の注目を集めることが予想されます。販売増が続いていることから、株価は上昇局面に入る見込みです。

花王株式会社（4452・東証プライム）

評価：+2

予想解説

エステーの成功により、家庭用製品市場全体が活性化する可能性があります。花王も生活用品を扱っているため、需要向上に期待が持てますが、直接的な追い風とまではいかないでしょう。

P&Gジャパン（非上場）

評価：+1

予想解説

エステーが家庭内での商品の需要増に成功したことで、P&Gも日本市場において競争力を高めるための戦略を練ることが考えられ、株価にわずかな影響が期待されます。

独立系企業（未上場の防虫剤商）

評価：+2

予想解説

エステーの業績向上により、関連商品の需要も高まると考えられ、独立系企業も業績改善が見込まれます。市場全体が活気づくことで株価にも良い影響を及ぼすことでしょう。

ダイソー（ダイソー＆アソシエイツ・非上場）

評価：+1

予想解説

日常消耗品の需要増は、ダイソーにも吉報となる可能性がありますが、大きな影響は限られたものに留まると考えられます。