モスの690円バーガー、1700万食突破！｜株価への影響

ニュースの要約

• モスバーガーが「新とびきりシリーズ」を発売し、好調な売れ行きを示している
• 物価高の中での節約志向を背景に、贅沢感を求める消費者ニーズに応えている
• 「新とびきり」とは、国産牛100％のパティを使用したハンバーガーの新シリーズ
• 発売から1年で1700万食を販売し、全店売上高が104.7％となる好成績を記録
• 経営面でも客単価や客数が前年を上回っており、シリーズの影響が顕著

ニュースの概要

モスバーガーが最近導入した「新とびきりシリーズ」は、物価高による消費者の節約志向にも関わらず、贅沢感を求めるニーズを捉えることで、売上が大きく伸びている。特に、このシリーズが注目されているのは、パティに国産牛を100%使用した点で、他のハンバーガーとの差別化が明確になっているからだ。旧シリーズからの大幅な販売数の増加（約2倍）を受け、2024年4〜12月の売上高は前年同期比で104.7%と好指標を示している。客単価や客数も前年を上回り、モスバーガーの全体的な業績向上に寄与していることが資料から読み取れる。国産の品質を重視したハンバーガー市場が成長する中、モスバーガーが新たに投入したこの商品は、単に既存顧客の囲い込みだけでなく、新しい顧客層の発掘にも成功しているとして、多くのメディアで取り上げられ、人気を博している。物価高の影響は消費者心理に大きな影響を及ぼすが、ある意味で「手頃な贅沢」を求める消費者行動は、今後の飲食市場での参考となりそうだ。加えて、同業他社への波及効果や、国産材料の重要性も再認識される契機となり得る。これにより、今後のモスバーガーの戦略や新商品への期待感が高まると同時に、他のフードサービス企業にも影響を与える動きが考えられる。

日本株全体への影響

モスバーガーの成功例を受けて、外食産業全体に対する市場の期待感は高まると予想される。特に、贅沢感を求める消費者が多い中で、質の良い原材料を使用した商品への関心が増すことから、外食業界全体が活性化する可能性がある。したがって、食に関連する株は好影響を受けるでしょう。ただし、物価上昇が続く状況では、消費者の選択がより慎重になる可能性は考慮すべきポイントです。全体としての株価影響はプラスに働く見込みが強いですが、想定以上の物価高が続く場合には慎重な動きが必要でしょう。評価は(+2)とします。

日本の個別株への影響

モスフードサービス（8153・東証一部）

評価：（+3）

国産牛使用の好評価が続き、売上が増加しているため株価は上昇する可能性が高い。

すかいらーくホールディングス（3197・東証一部）

評価：（+2）

モスバーガーの成功を受けて、競合のすかいらーくも「質の高い食材」を売りに展開する必要が出て来た。株価への影響はプラスだが、新商品の投入には時間がかかる可能性。

吉野家ホールディングス（9861・東証一部）

評価：（+1）

ブランドイメージの強化には役立つが、直接的な影響は限られる。新メニューを展開する必要性が増すかもしれない。

イオン（8267・東証一部）

評価：（+1）

フードコートなどの再評価が進むことから、イオンのフードビジネスにも利益をもたらす可能性。

サントリー食品インターナショナル（2587・東証一部）

評価：（+2）

外食ニーズの高まりにより、飲料需要も増加するため、業績へのプラス影響が期待できる。