ニュースの要約
- 政府がガソリン補助金をゼロにすることを発表
- 補助金ゼロは2022年1月以降初めて
- 現在のガソリン小売価格が全国平均で185円を上回る場合のみ補助金支給
- 補助金打ち切りの計画は25年3月末だが、4月以降も継続へ
- 自民、公明、国民民主の3党は、ガソリン税廃止までの補助を検討
ニュースの概要
日本政府は17日よりガソリン価格を抑制するための補助金をゼロにすると発表しました。これは、2022年1月に制度が開始されて以来、初めての措置です。最近の原油価格の下落を受けての決定で、10日から16日の間の補助金支給額は4.4円でしたが、その後は支給額がなくなることになります。補助金は、ガソリン小売価格の全国平均が185円を上回る場合のみ支給されるため、実質的にはガソリン価格がこの水準を維持すれば、再び補助金が支給される可能性があります。政府は当初計画していた補助金打ち切りのタイミングを見直し、25年3月から4月以降も補助を継続する方針に切り替えています。これは、ガソリン税の旧暫定税率の廃止が実現するまでの一時的措置として、3党(自民、公明、国民民主)が合意したことにも関係しています。今後、この補助金廃止が市場に与える影響や、それに基づくガソリン税の具体策の検討が注目されます。補助金がなくなることでガソリン価格が上昇する可能性もあり、消費者や企業にとっては直接的な影響が出てくるでしょう。また、日本経済全体への影響も考慮し、エネルギー政策の見直しが求められるかもしれません。最終的には、政府の補助金政策が次なる価格決定要因となり、個別の経済セクターに影響を与え続けるでしょう。
日本株全体への影響
今回のニュースは、ガソリン補助金の支給がゼロになるという直接的な影響があり、これによりガソリン価格が上昇する懸念があります。特に、企業のコストや消費者の財布に直接影響を与える可能性が高いため、日本株全体に下押し圧力がかかると予想されます。ガソリン価格の上昇は、輸送業界や製造業、さらに消費関連の企業にも影響が出るため、株価は全体的に影響を受け、調整局面に入るかもしれません。したがって、日本株全体の影響を評価すると、-3程度の下落を予想します。
日本の個別株への影響
ENEOSホールディングス(5020・東証プライム)
評価:(-3)
予想解説
ガソリン補助金がゼロになることで、ガソリンの小売価格が上昇する可能性により、消費者からの需要が減少する懸念があります。ENEOSはガソリン販売に大きく依存しているため、短期的にネガティブな影響を受けるでしょう。
トヨタ自動車(7203・東証プライム)
評価:(-1)
予想解説
トヨタはガソリン価格の上昇が販売に影響を与える可能性がありますが、電動車やハイブリッド車の販売が進むため、ダメージは限定的かと考えます。一部影響がありますが、脱炭素化の流れに乗っているため安定した需要を確保できるでしょう。
日本通運(9062・東証プライム)
評価:(-2)
予想解説
运输コストの上昇が直接的に影響する日本通運は、ガソリン価格上昇に敏感です。結果的に、物流コストが上がることで利益に圧力がかかる可能性が高いです。
イオン(8267・東証プライム)
評価:(-1)
予想解説
イオンも物流コストの影響を受けるものの、価格転嫁が可能な価格戦略を持っているため、大きな影響はないと考えます。消費者の購買力に注意が必要です。
みずほフィナンシャルグループ(8411・東証プライム)
評価:(-2)
予想解説
経済全体の影響を受ける金融セクターとして、景気に影響を与える要因の一つとしてガソリン価格の変動があるため、マイナスの影響が懸念されます。景気後退の懸念から融資の減少も考えられるため注意が必要です。
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