カナダ首相、米国車に25％報復関税導入｜株価への影響

ニュースの要約

• カナダのカーニー首相が米国からの輸入自動車に25％の報復関税を課すと発表。
• この措置はトランプ政権による輸入車への25％の追加関税に対抗するもの。
• 自動車部品には報復関税を適用せず、カナダのサプライチェーンを保護。
• カーニー首相は米国の関税政策に対する戦いを誓う。
• メキシコのシェインバウム大統領は、米国の相互関税からメキシコとカナダが除外されたことを評価。

ニュースの概要

カナダのカーニー首相は、米国からの輸入自動車に対し25％の報復関税を課す方針を表明した。この決定は、トランプ米政権が以前から進めている関税政策に対する直接的な反応であり、特に自動車業界における緊張感を増すことが懸念される。カナダは、この関税措置を通じて自国のサプライチェーンを保護する意向を示しており、自動車部品に関しては適用を免除することで必要な輸入を維持することを狙っている。また、カーニー首相は、「米国の自由貿易の時代が終わった」という見解を示し、長期的な視点からも影響を考慮している。

一方、メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ大統領による相互関税からメキシコとカナダが除外されることを「良いこと」と捉え、両国の関係が良好であることを強調。これにより、メキシコの輸出業界には一時的な追い風となる可能性がある。

このニュースは、米国とその周辺国における貿易関係の変化を示しており、特に日本経済にも影響を及ぼす可能性がある。日本の自動車メーカーは、北米マーケットにおいて競争が激化する中で影響を受けるだろう。米国への輸出が重要な企業は、関税政策に対して敏感になると考えられる。

日本株全体への影響

米国における関税戦争の再燃が懸念される中、日本の株式市場は不安定な様相を呈し、特に自動車セクターへの影響が考えられる。カナダの関税措置は、最終的に米国が関税を強化すれば更なる反撃を誘発し、貿易摩擦を深刻化させる可能性がある。この状況において、日本の株式市場全体としてはリスク回避の動きが強まり、特に輸出関連株に対する懸念が高まるだろう。そのため、日本株全体の影響度は-3と評価する。

日本の個別株への影響

トヨタ自動車（7203・東証一部）

評価：-4

予想解説

米国市場におけるトヨタの売上に影響を及ぼす可能性が高く、特に貿易摩擦が強まることで新たな関税が課せられると、コスト増加が避けられず株価に悪影響を与える。

ホンダ（7267・東証一部）

評価：-3

予想解説

ホンダも同様に、業績に対する影響が大きい。特に米国市場での販売が重要な会社であり、報復関税の影響を受けるリスクが高まる。

スズキ（7269・東証一部）

評価：-2

予想解説

スズキは比較的小規模ではあるが、米国市場における競争が激化する可能性が高く、逆風となる要因が増える。直接的な打撃は少ないものの、全体の状況には敏感である。

日産自動車（7201・東証一部）

評価：-3

予想解説

日産も米国市場での重要性が高く、関税が課されることでコストが影響を受けるため、株価にネガティブな影響を与える可能性が高い。

マツダ（7261・東証一部）

評価：-3

予想解説

マツダも米国での販売に依存しているため、関税が新たに導入されればコスト上昇が避けられず、業績に悪影響を及ぼす恐れがある。