ニュースの要約
- ベトナムのタンロングループが日本のスーパーチェーン向けにジャポニカ米を販売予定。
- 2025年には年間2万トンを目指し、近く1万5,000トンを輸出する計画。
- 日本の高価格なコメと比較して、タンロンの米は2〜5割安く設定。
- 日本の米価格の高騰を背景に、業務用の米需要が高まっている。
- タンロンは高品質米の提供を目指し、日本市場での認知度向上を狙う。
ニュースの概要
タンロングループは、ベトナム産のジャポニカ米を日本国内の複数の大手スーパーチェーン向けにプライベートブランドとして販売するための最終調整に入った。特に都市部での販売が見込まれており、早くて3月末から展開が始まる。タンロンは2025年までに前年の6倍にあたる年間2万トンの輸出を目指しており、春作からは1万5,000トンを超える販売が計画されている。発表によれば、日本のスーパーマーケットからは「日本水準のコメが欲しい」といった問い合わせが相次いでおり、ベトナムからの供給を拡充しようとしている。
日本での米価格は高騰しており、全国的なコメ販売価格は前年同期の約2倍となる5キロ当たり4,172円にも達している。これに対し、タンロンのプライベートブランド米は日本産に比べてコスト面での競争力を持っており、2〜5割安い価格設定となる見込み。さらに、ベトナムの南部メコンデルタ地域は豊作が予想されており、質の高い粒が多く、単価も下がっているため、消費者にとっては「安くてうまい」商品の提供が確実に実現する見込みだ。
日本の小売店は、安定供給が見込める代替生産地としてベトナムに非常に注目しており、特にタンロングループが提供する米は大手バイヤーからも高い評価を受けている。また、精米工場の衛生管理や自動化が、日本の基準を上回るレベルとも称賛されている。このように、ベトナム産米の日本市場への本格的な進出は、国産米の高止まりや価格競争の状況を背景に、今後の需要を強化する要因となるだろう。
日本株全体への影響
このニュースを受けて、日本株全体にはややネガティブな影響をもたらすと予想される。特に以下の理由から、米の価格競争が進むことで農業関連株や食品関連株に対する懸念が高まり、株価には下落圧力がかかる可能性がある。日本産米に依存する米卸業やスーパーなどは、競争力低下が懸念されるため、全体としてはセクター別での下落が見込まれる。
ただし、長期的には消費者にとっては選択肢が増えることから、マクロ的には日本の生活コストを抑える効果もある。そのため、短期的には下落圧力が強いものの、緩やかな回復も期待できるため、影響度は-2と評価する。
評価:-2
予想解説
安価で高品質な米の輸入が進むと、日本市場において国産米の競争が激化し、市場全体の価格設定に影響を与える。その結果、日本の農業関連企業や食品スーパーは利幅が圧迫され、株価が下がる可能性が高い。
日本の個別株への影響
1. いなげや(9862・東証一部)
評価:-3
予想解説
安価なベトナム産米の供給増加により、いなげやの米販売部門に厳しい競争が生まれる。特に自社のプライベートブランドとの差別化が困難になるため、売上が減少し、株価にマイナス影響を与える見込み。
2. 米屋(1456・東証マザーズ)
評価:-2
予想解説
米の特化型企業である米屋は、ベトナム米の進出により需要が減少する可能性があり、株価は圧迫される見通し。特に高価格帯の弁当や食品を扱う場合、大きな影響が出ると考えられる。
3. 西友(西友株式会社・非上場)
評価:-1
予想解説
日本における新たな米の選択肢が増えることで、若干の需要の取り込みを期待できるため、影響は軽微。ただし、国産米の人気が高まりそうで、全体的にはパフォーマンスが劣化する可能性もある。
4. ヤオコー(8279・東証一部)
評価:-2
予想解説
他の小売業と同様、ベトナム米の進出により競争が激化する。不安定な国産米の価格とベトナム米の安価さで賢い消費者が直面するため、影響は大きい。
5. タマホーム(1419・東証一部)
評価:-1
予想解説
食品関連ではないが、生活コスト全般が下がることで消費者心理へのプラス効果が期待され、住宅市場に間接的に良い影響を持つ可能性がある。米価格が落ち着くことで購買力が向上するため、影響は軽微と見込む。
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