ニュースの要約
- カリフォルニア州の高速鉄道建設計画、コストが3倍に膨張。
- 米運輸省が承認した40億ドルの補助が取り消される可能性。
- トランプ大統領がコスト超過を指摘し、運輸長官も調査を指示。
- ブライトライン・ウエスト計画は新政権から支持されている。
- カナダは別途、高速鉄道建設に資金提供を決定。
ニュースの概要
カリフォルニア州で進行中の高速鉄道計画は、2008年の開始以来、推定コストが約3倍の1000億ドルに膨れ上がっています。プロジェクトの進捗が不透明である中、米運輸省が承認した40億ドルの補助金が取り消される可能性が浮上しています。トランプ大統領や新たな運輸長官であるショーン・ダフィーは、計画の持続可能性を疑問視し、連邦政府がこのプロジェクトに引き続き資金を投入するかを見直すと発表しました。
ダフィーは、計画全体が「納税者にとって適切な投資ではない」と述べており、未だ多くの資金が必要とされています。他方で、ラスベガスとロサンゼルス間を結ぶ「ブライトライン・ウエスト」計画は連邦の支持を受けており、注目を集めています。また、カナダではトルドー首相が、新たに高速鉄道建設に向け27億ドルの資金を提供する意向を示しています。これにより、米国内での高速鉄道計画の雲行きが変わる可能性も出てきています。
日本株全体への影響
カリフォルニア州の高速鉄道計画の進展が不透明な中、アメリカ政府のインフラ投資に対する慎重さが際立っています。これが日本株全体に与える影響は中程度であり、特に公共インフラや輸送関連企業に対する市場の関心が一時的に高まる可能性があります。同時に、カナダの高速鉄道計画が支持されることで、国際的な投資の流れが変わるかもしれません。これにより、日本のインフラ関連企業にはポジティブな影響が期待されます。評価は+2とします。
日本の個別株への影響
東日本旅客鉄道株式会社(9020・東証一部)
評価:+2
予想解説
カリフォルニアの計画が不透明である一方、東京オリンピック後の日本の鉄道需要に期待が寄せられ、市場からの関心が高まる。
近鉄グループホールディングス株式会社(9041・東証一部)
評価:+3
予想解説
国内のインフラ強化のニーズが高まる中、近鉄の鉄道事業はその恩恵を受ける可能性がある。
JR東海(9022・東証一部)
評価:+1
予想解説
新幹線事業に対する需要が回復する可能性があり、外国からの観光客も見込まれる。
株式会社大林組(1802・東証一部)
評価:+2
予想解説
国内外のインフラプロジェクトに対する期待が高まり、受注の増加が期待される。
住友商事株式会社(8053・東証一部)
評価:+1
予想解説
世界的なインフラ投資のトレンドが続く中で、輸送関連の事業展開にプラスとなる可能性がある。
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