ニュースの要約
- ロッキード・マーチンが中東のアブダビで国際防衛展覧会に参加。
- 海上自衛隊の「イージス・システム搭載艦(ASEV)」の模型を初公開。
- ASEVは陸上配備型イージス・システムの代替艦。
- SPY-7レーダーを搭載し、従来型より省力化された設計。
- 日本の三菱重工業とジャパン・マリンユナイテッドが建造契約を締結、初艦は2027年度に就役予定。
ニュースの概要
ロッキード・マーチン社は、アブダビで開催される「国際防衛展覧会(IDEX)」において、日本の海上自衛隊が導入予定の「イージス・システム搭載艦(ASEV)」の模型を初めて披露しました。ASEVは、従来の陸上配備型「イージス・アショア」の代替艦となるもので、配備が中止されたアショアシステムを補完すべく設計されたものです。艦艇の基本設計には、最新のSPY-7レーダーが搭載され、従来のイージス艦よりも居住性・効率性を高める工夫が採用されています。特に、乗組員数が約240人に抑えられ、省力化が実現されています。
ASEVの建造は三菱重工業とジャパン・マリンユナイテッドが担当し、2027年度の運用開始を目指しており、日本の防衛力強化にも寄与するものと期待されています。公開された模型は、船体のデザインやミサイル搭載位置を明示しており、防衛関連での新たな技術の導入を印象づけています。この発表は、防衛の最前線に立つ艦艇の開発を進めているという日本政府の姿勢を示し、国際的な防衛関連市場にも影響を及ぼすと考えられます。
日本株全体への影響
このニュースは、日本の防衛関連株にポジティブな影響を与えるでしょう。ASEVの導入は日本の防衛力強化につながり、軍需関連企業に対する期待感を高めます。しかし、地政学的リスクや国際的な軍事動向も影響を及ぼすため、全体的には慎重な見方も必要となるでしょう。該当企業の成長余地として、今後の防衛予算の増加や国際市場での競争力向上を見込むことができますが、全体の株価動向としては一時的に活気を見せるにとどまるかもしれません。したがって、指数ベースでの影響度は評価を+2とします。
日本の個別株への影響
三菱重工業(7011・東京証券取引所)
評価:(+3)
予想解説
ASEVの初艦建造を受けて、受注増が期待され、株価が上昇する可能性がありますが、全体的な経済状況の影響も考慮する必要があります。
ジャパン・マリンユナイテッド(7011・東京証券取引所)
評価:(+3)
予想解説
ASEVの2番艦の建造を担う契約を通じて、安定した受注が見込まれる一方で、競争も激化するためリスクも孕んでいます。
ロッキード・マーチン(LMT・ニューヨーク証券取引所)
評価:(+4)
予想解説
日本との防衛協力が進むことで、さらなる受注と国際市場での地位向上が見込まれ、株価上昇が大胆に期待されます。
カシオ計算機(6952・東京証券取引所)
評価:(-1)
予想解説
防衛関連のニュースとは無関係ですが、国内では売上が落ち込んでおり、影響は限定的と考えられます。
川崎重工業(7012・東京証券取引所)
評価:(+2)
予想解説
防衛関連の市場参入や新たな技術導入が予想されるが、既存事業の調整が必要なため注意が必要です。
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