ニュースの要約
- SBI新生銀行が60歳以上の普通預金金利を通常の約2倍に引き上げる。
- 普通預金金利は0.4%に設定される。
- 先月の日銀の追加利上げを受けた対応。
- 提携コンビニATMでの手数料無料、他行ネット振込の手数料も無料に。
- 60歳以上の預金者獲得を狙った施策。
ニュースの概要
SBI新生銀行は、2024年4月1日から60歳以上の預金者に向けて、普通預金の金利を現在の通常金利の約2倍に引き上げることを発表しました。この新たな金利は0.4%に設定される予定で、これまでの預金金利の上昇に続く施策となります。先月の日本銀行による追加利上げ措置を受け、銀行業界全体においても預金金利引き上げの動きが広がっており、特に高齢者層の預金者をターゲットにした施策が注目されています。
この施策の背景には、退職金の受け取りや遺産相続によって資産を有する60歳以上の層を狙い、預金量の増加を図る意図があります。また、この無料の会員制サービスに登録することにより、提携するコンビニATMでの入出金の手数料が無料になり、他行宛てのネット振込手数料も月10回まで無料となることで、利便性の向上も追求しています。このような銀行のサービス向上は、高齢者の預金環境を改善し、他行との差別化にもつながります。
今後の日本銀行の政策動向に注目が集まる中、こうした預金金利の上昇は、他の金融機関も影響を受ける可能性があり、全体的な金利市場にも波及効果が期待されます。
日本株全体への影響
日本株全体において、金利上昇は短期的には不安定要因とされがちですが、今回は高齢者向けの預金金利引き上げという特化した施策であり、銀行株に対するポジティブな影響が期待されます。特に、資産運用の見直しや金利回りの改善を図ろうとする高齢者層の需要が増加することから、金融関連株のパフォーマンスは好影響を受けると考えられます。それにより、市場全体の上昇圧力も高まり得るため、日本株全体としては上昇トレンドが期待されます。
評価としては、+3を予想します。
日本の個別株への影響
SBI新生銀行(8303・東証プライム)
評価:+4
予想解説
金利引き上げにより収益が増加する期待が高く、株価は上昇する見込み。
三井住友銀行(8316・東証プライム)
評価:+3
予想解説
他の銀行も金利上昇の動きに追随する可能性が高く、利益改善につながる。
みずほフィナンシャルグループ(8411・東証プライム)
評価:+3
予想解説
金利上昇は資金調達コストに影響し、預金獲得競争が活発となるため。
野村ホールディングス(8604・東証プライム)
評価:+2
予想解説
金融商品への需要が高まる一方で、資産運用の動きに影響を受ける。
長期金利に関わるETF(1306・東証プライム)
評価:+3
予想解説
金利上昇はETFsのファンド安定性を向上させ、需給バランスが好転する見込み。
カテゴリ:経済・金融
タグ:SBI新生銀行, 8303, 三井住友銀行, 8316, みずほフィナンシャルグループ, 8411, 野村ホールディングス, 8604, 債券, 金利
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