日鉄、USスチールの少額出資にトランプ反対せず｜株価への影響

ニュースの要約

• トランプ米大統領がUSスチールに対し、日本製鉄の株式保有について言及。
• 日本製鉄による少額出資には関心を示すが、完全買収には反対の意向。
• 米国は鉄鋼業界を保護するため、追加関税を発表。
• USスチールが「強い企業」になるとトランプ氏は予測。
• 投資の形態として社債やその他の関与方法を示唆。

ニュースの概要

トランプ米大統領は14日、米鉄鋼大手USスチールに関する発言を行い、日本製鉄の株式保有について話題にしました。彼は、少数の株式であれば日本製鉄の持ち分は「気にしない」と述べましたが、完全な買収には反対することを改めて明らかにしました。この発言は、米国が取る鉄鋼業界の保護主義的な政策の一環として位置付けられます。トランプ氏は既に、今月に発表した鉄鋼およびアルミニウムに対する追加関税を通じて、米自国の産業を守る姿勢を示しています。さらに、USスチールが国際的な影響を受けることを懸念し、外国企業への完全買収を避ける考えを強調しました。このような状況下で、日本製鉄は今後、参入方式を見極めながら関与を深めていく可能性が考えられます。一方で、USスチールが強固な企業になるとの見方が広がり、その結果として米国内の鉄鋼業界全体にポジティブな影響を与えることが期待されています。この発言により、日本製鉄にとっては、USスチール市場への影響力を高める可能性がある一方で、米国での事業展開を難しくする要因にもなり得るでしょう。

日本株全体への影響

このニュースは日本株全体に一定の影響を与えると考えられます。特に、米国における保護主義政策の強化は、一部の輸出企業にとって逆風となる可能性があります。ただし、日本製鉄がUSスチールに対して進出しやすい環境が作られることで、同社の株価は上昇の可能性が高まります。全体的にはアメリカの鉄鋼業に好意的な影響が広がるため、関連銘柄を中心にプラス要因が強まり、日本の鉄鋼産業にとっても設備投資などでの明るい見通しが強まるでしょう。したがって、今後の市場における日本株全体の動きはプラス基調が続くと予想され、影響度を評価すると「+3」とします。

日本の個別株への影響

日本製鉄（5401・東証一部）

評価：(+4)

予想解説

USスチールへの少額出資の歓迎が表明されたため、日本製鉄の国内外での業績向上が期待され、株価は上昇すると予見されます。

JFEホールディングス（5411・東証一部）

評価：(+2)

予想解説

業界全体に好影響が出る中で、自社の競争力も見直される可能性があり、株価の上昇方向に向かうと考えます。

住友金属鉱山（5713・東証一部）

評価：(+3)

予想解説

鉄鋼関連としての連携が深まることで、住友金属の株価にも良い影響を与える可能性が高いでしょう。

神戸製鋼所（5406・東証一部）

評価：(+2)

予想解説

他の鉄鋼企業と比較して影響が薄いものの、業界全体の好調が徐々に神戸製鋼にも波及する見込みです。

大阪制鋼所（5424・東証グロース）

評価：(+1)

予想解説

市場における影響が直接的でないため、慎重な動きになると思われますが、低いながらも上昇基調を維持するであろうと考えます。