ニュースの要約
- トヨタ自動車が2024年4~12月期の決算を発表
- 営業利益は前年同期比13.2%減の3兆6794億円
- 売上高は4.9%増の35兆6735億円、純利益は3.9%増の4兆1003億円
- 25年3月期の業績予想を上方修正、売上高47兆円、営業利益4兆7千億円を見込む
- 北米市場でのハイブリッド車の販売が好調、円安が業績を押し上げ
ニュースの概要
トヨタ自動車が発表した2024年4~12月期決算では、営業利益が前年同期比13.2%減と大きく減少したものの、売上高は4.9%増、純利益は3.9%増と過去最高の数字を記録した。この変化の背景には、認証不正問題に起因するコスト増や、販売奨励金削減、並びに北米や欧州でのハイブリッド車販売の好調がある。また、円安の影響もプラスに働き、特に為替レートが想定よりも高く設定されていることが業績改善に寄与している。さらに、トヨタは25年3月期の業績予想を上方修正し、売上高47兆円、営業利益4兆7千億円、純利益4兆5200億円という新たな見込みを発表した。しかし、米国市場における関税引き上げの不透明感が懸念され、ビジネスに対する悪影響も懸念される状況だ。トヨタの宮崎副社長は、急な市場の変化に対して柔軟かつ俊敏に対応したいと強調した。
日本株全体への影響
トヨタ自動車の業績発表と今後の見通し上方修正は、日本株全体にとってプラスの影響を与える可能性が高い。特に、ハイブリッド車に対する需要の高まりや円安効果によって日本企業全体の国際競争力が強化されることで、他自動車メーカーや関連産業も恩恵を受けると考えられる。ただし、米国内の関税問題による不安材料は、全体市場にも影を落とす可能性があり、今後の動向を注視する必要がある。したがって、日本株全体に対する影響度は、+3と評価する。
日本の個別株への影響
トヨタ自動車(7203・東京証券取引所)
評価:(+2)
予想解説
業績の上方修正はプラス要因だが、関税などのリスクを考慮すると株価上昇には限界がある。
ホンダ(7267・東京証券取引所)
評価:(+3)
予想解説
トヨタの好調を受けて、ホンダもハイブリッド車市場での競争を強化し、利益増加が期待される。
スバル(7270・東京証券取引所)
評価:(+1)
予想解説
販売台数の向上が見込まれるものの、競合が激化しているためトヨタほどの影響は受けにくい。
マツダ(7261・東京証券取引所)
評価:(-1)
予想解説
トヨタの優位性が際立ち、他社が後塵を拝するリスクがあるため今後の業績が懸念される。
パナソニック(6752・東京証券取引所)
評価:(+2)
予想解説
トヨタの業績向上はパナソニックのバッテリー事業にとっても朗報であり、業績の底上げが期待される。
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