ニュースの要約
- みずほ、三井住友信託、りそなの3銀行、短期プライムレートを3月に引き上げると発表。
- 三菱UFJ銀行と三井住友銀行も同様の措置を取ることが決まっており、5大銀行すべてが出そろった。
- 短プラは0.25%引き上げられる予定で、今回の引き上げにより住宅ローン金利が上昇する見込み。
- 既存の住宅ローン契約者の利払い負担が増えるため、消費に影響が出る可能性。
- りそなは普通預金金利も引き上げ、全体的な金利上昇の流れを受けた動きとなる。
ニュースの概要
27日、みずほ銀行、三井住友信託銀行、りそなの3つの大手銀行が、住宅ローン金利の基準となる短期プライムレート(短プラ)を3月に引き上げると発表しました。これは、日銀が追加利上げを行ったことに伴う措置で、これにより大手5行のすべてが同様の動きを見せています。具体的には、短プラが0.25%上昇し、りそな銀行は2.125%、他の4行は1.875%に調整される見込みです。引き上げの適用日は、銀行ごとに異なり、まず三井住友信託が3月1日、続いて三菱UFJとみずほが3日、りそなが12日、そして三井住友が17日に適用される予定です。この短プラの上昇は、住宅ローン契約者の約7割が影響を受け、4月以降の利払い負担が増加することが予想されます。また、りそな銀行は普通預金金利も年0.1%から0.2%に引き上げると発表しており、全体的に金利の上昇傾向が見受けられます。このような金利変更は、消費者心理や経済全体にも波及する可能性があり、住宅ローン金利の負担増が消費抑制に繋がることが懸念されるため、株式市場にも一定の影響を与えるでしょう。
日本株全体への影響
日銀の追加利上げとそれに伴う短プライムレートの引き上げは、日本株全体にとっては消極的な影響を及ぼす可能性があります。特に、住宅ローン金利の上昇は個人消費に対する負担を増加させ、消費の鈍化を引き起こす恐れがあります。そのため、家電や自動車など消費関連株にマイナスの影響が予想されますが、金利上昇を受けて銀行株需給は改善するでしょう。全体として見ると、個人消費への影響を考慮し、株価は下がるとの予想になります。したがって、評価は(-3)とします。
日本の個別株への影響
みずほフィナンシャルグループ(8411・東京証券取引所)
評価:(+3)
予想解説
金利の上昇は銀行の利ざやを改善させるため、長期的にはプラスの影響が期待されます。短期的には消費の減少が懸念されるものの、市場反応は好意的。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・東京証券取引所)
評価:(+3)
予想解説
みずほと同様に、利ざやが拡大する期待から株価は上昇する見込み。短プラの引き上げで安定的な収益が見込める。
トヨタ自動車(7203・東京証券取引所)
評価:(-2)
予想解説
消費者の住宅ローン負担が増すことにより、消費活動が縮小するリスクがあり、自動車の購入意欲が低下する可能性が懸念される。
ソフトバンクグループ(9984・東京証券取引所)
評価:(-3)
予想解説
高金利環境は資金調達コストを押し上げるため、特に負債が多い企業にとっては逆風となる。また、景気減速が懸念される中で影響を受ける。
任天堂(7974・東京証券取引所)
評価:(-1)
予想解説
あまり直接の影響はないものの、消費減退がゲーム購入に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要。
カテゴリ:経済・金融
タグ:みずほフィナンシャルグループ, 8411, 三菱UFJフィナンシャル・グループ, 8306, トヨタ自動車, 7203, ソフトバンクグループ, 9984, 任天堂, 7974, 短プライムレート, 日銀, 金利上昇, 株式市場, 消費関連株, 銀行株
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。