ニュースの要約
- 新NISAの導入から1年経過した。
- 昨年のNISA口座の買い付け額は約11.8兆円。
- 海外株式などに投資する投信が人気で、上位5銘柄で約4兆円(33%)を占有。
- 特に「eMAXIS Slim全世界株式」と「米国株式(S&P500)」が人気。
- 人気は主に成長性の高い海外市場への関心を反映。
ニュースの概要
新NISA(少額投資非課税制度)が開始されてから1年経ち、多くの日本の投資家がを通じて大規模な資金が流入している。2022年1月から11月の期間中、証券10社を通じて購入された投資信託や株式などの総額は約11.8兆円に達した。特に注目すべきは、購入された投信のうち、上位5銘柄が全体の約33%を占め、その金額は4兆円に及ぶことだ。これらの投信のほとんどは、海外の成長市場や米国株価指数に基づく運用を目指している。三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim全世界株式」と「米国株式(S&P500)」は、特に人気があり、買い付け額は合わせて3.3兆円を超えた。このような投資動向は、日本の投資家がリスクを取って成長力の高い市場に目を向けていることを示している。
このトレンドは、国内の株式市場に影を落とす可能性があり、資金の流出が懸念される。特に、日本企業の業績や成長が鈍化していると感じる投資家は、より高いリターンを期待して海外市場に投資し続けることが予想されるため、日本株全体にはさらなる売り圧力がかかるかもしれない。これにより、日本の株式市場は短中期的に停滞するリスクが高まる。
日本株全体への影響
日本全体の株式市場には、海外資産への流出の影響があり、一時的にはネガティブな反応が考えられる。国内投資家が自国の株式よりも海外資産を優先することで、日本株に対する投資意欲は減少し、短期的には株価が下がる見通しである。そのため、日本株全体への影響度は-3と評価する。
日本の個別株への影響
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・東証一部)
評価:-2
予想解説
新NISAにおいて海外投資信託が選ばれる中、日本のメガバンクの成長が懸念され、株価が圧迫される可能性がある。
ソフトバンクグループ(9984・東証一部)
評価:-3
予想解説
海外市場での投資が好調でも、国内でのパフォーマンスの不安定さから、株価が下がるリスクが高いと考えられる。
トヨタ自動車(7203・東証一部)
評価:-1
予想解説
海外市場の需要増加が期待される一方で、為替リスクや競争環境の変化が懸念され、株価は緩やかな下落の可能性がある。
任天堂(7974・東証一部)
評価:-1
予想解説
ゲーム業界の成長が海外市場に依存するため、投資家が海外に目を向ける動きが株価に影響を与える可能性がある。
ファーストリテイリング(9983・東証一部)
評価:-2
予想解説
国内外での経済環境が厳しくなる中、消費の減退が予想され、株価への影響があると考えられる。
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