ホンダ、日産経営難を受け過半出資へ｜株価への影響

ニュースの要約

• ホンダと日産が経営統合を目指す。
• 新たに設立される持ち株会社はホンダが過半数出資する方向で協議中。
• 日産は経営難に直面しており、統合リスクが存在。
• 統合に向けての出資比率は両社の時価総額を考慮する予定。
• 三菱自動車が参画するかどうかの判断は25年1月末までに行われる。

ニュースの概要

ホンダと日産自動車は、2026年夏に共同持ち株会社を設立することで経営統合を進める計画を明らかにしました。この持ち株会社はホンダが過半数を出資する方針で、現在の時価総額を考慮すると、ホンダの8兆1048億円に対し日産は1兆7827億円と大きな差があります。日産は北米や中国市場での不振から深刻な経営危機に直面しており、全世界で生産能力の2割削減と9000人の人員整理を目指しています。このような状況を踏まえると、ホンダが万全の体制で日産の経営を支えることが求められるでしょう。また、統合に関する協議は進んでいますが、日産の経営状態の改善が見込めない場合、統合が破談となる可能性も指摘されています。仮に統合が実現すれば、ホンダは他の両社に対して強い影響力を持つことになるでしょう。このような動きは、自動車産業の再編成を引き起こし、株式市場にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。さらに三菱自動車の参画が未確定であることも、統合の先行きに影を落としています。市場全体としては、統合の進展や日産の経営再建への期待が株価に影響を与える可能性が高いです。

日本株全体への影響

日本株全体に対しては、ホンダと日産の経営統合に対する期待とリスクが入り混じることで、短期的には揺れ動く可能性が高いと考えられます。統合が成功すれば、自動車産業全体にとってポジティブな影響をもたらす一方、日産の経営難などの不透明要素が眠ったままでは市場全体に対する不安を煽る要因にもなり得ます。全体的には、今後の発表や進展に基づき反応が変わると考えられ、予想評価を+2としました。これは、期待感がある一方でリスク要素が強く残る状況を反映しています。

日本の個別株への影響

ホンダ（7267・東証一部）

評価：+3

予想解説

統合の主導権を握るホンダは、株主からの期待感が高まる一方で、日産の経営難の負担も懸念され、株価は堅調に推移すると予想されます。

日産自動車（7201・東証一部）

評価：-2

予想解説

経営難の影響から株価は下落する可能性が高く、統合の明るい未来が見えにくいことが影響します。

三菱自動車（7211・東証一部）

評価：+1

予想解説

経営統合に参加するかどうかの判断を控え、様子見の姿勢が続くと思われ、株価の変動は緩やかでしょう。

トヨタ自動車（7203・東証一部）

評価：+1

予想解説

競争が激化する中、ホンダと日産の動きに対してトヨタの自社戦略がどのように影響を受けるか注視されますが、比較的安定した株価を維持するでしょう。

マツダ（7261・東証一部）

評価：+1

予想解説

業界再編の流れに伴う影響で一時的に注目されますが、根本的な業績改善がない限り株価への影響は限定的です。