海外勢、日本株5兆円超の売り越しと日経平均回復の裏のリスク｜株価への影響

ニュースの要約

• 日経平均株価が5カ月ぶりに4万円台を回復。
• 株価の上昇は円安によるもの。
• 外国人投資家が日本株を売っている状況。
• 2025年まで外国人投資家の売りが続く可能性がある。
• 自社株買いが外国人投資家の売りを吸収している。

ニュースの概要

27日の日経平均株価は上昇し、5カ月ぶりに4万円を超える4万281円に達した。この株価の上昇には主に円安が影響しており、海外で円が下落したことが背景にある。特に、1ドルが158円台に達したことが影響し、投資家の注目を集めた。しかし、株価上昇の裏には、外国人投資家の日本株売りがある。2024年からこれまでに5兆円以上の売り越しが記録されており、2023年は約6兆円の買い越しだったことから、その動きの変化が顕著になっている。さらに、外国人が日本株から中国市場に再びシフトしつつあることも懸念材料で、日米市場の価格差も大きな要因として挙げられている。専門家は、2025年の株価が4万5000円に達するという強気の見方もあるが、外国人投資家の売りが続く可能性に警鐘を鳴らしている。自社株買いによって株価が支えられているが、これも永久的ではないため、投資家には慎重な判断が求められている。

日本株全体への影響

日本株全体には、為替の円安という好材料がある一方で、外国人投資家の売り越しという懸念が影を落とす複雑な状況となっています。円安によって企業の輸出関連業績が改善する期待感があるものの、外国人投資家の撤退によって市場の流動性や人気が低下する可能性が高まります。このため、全体的には株価の上昇が続くことは難しいと予想され、特に2025年までの見通しに対しては慎重な見方が広がるでしょう。評価としては-2とします。

日本の個別株への影響

トヨタ自動車（7203・東証一部）

評価：(+2)

予想解説

円安はトヨタの輸出に有利に働き、業績改善が見込まれるため株価にはプラス要因。しかし、外国人投資家の動きによる市場全体の影響も考慮すべきです。

ソニーグループ（6758・東証一部）

評価：(+3)

予想解説

円安が進む中で、海外売上比率の高いソニーにとってはメリットがあります。特に、ゲーム部門や音楽部門の成長が期待されます。

任天堂（7974・東証一部）

評価：(+1)

予想解説

為替の影響はあるものの、任天堂への投資は慎重になると予想されます。特に新製品の影響が薄い場合、株価は安定するかもしれません。

キヤノン（7751・東証一部）

評価：(-1)

予想解説

輸出が円安の恩恵を受けるものの、競争が激化しており、株価には圧迫要因が多く影響する可能性があります。

三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306・東証一部）

評価：(+2)

予想解説

金融セクター全体の流動性への不安が高まる中でも、円安は国際的な収益を押し上げるため、株価には一定のプラス影響をもたらすでしょう。