ニュースの要約
- NHKの受信料収入が5年間で1000億円以上減少。
- 2024年度はさらに減少し、2030年代には5000億円を割り込む見込み。
- 新たな可能性として、4つの特定番組が副次収入を得る鉱脈となりうる。
- 番組「光る君へ」「虎に翼」「宙わたる教室」「チ。―地球の運動について―」が視聴率を維持または上昇。
- 特に「宙わたる教室」は126%の視聴率増加を記録。
ニュースの概要
NHKの経営状況が厳しさを増している。受信料収入は過去5年間で1000億円以上の減少を見せ、2024年度にはその減少が続き、2030年代には受信料収入が5000億円を下回るとの予測も立てられている。このような状況の中で、次世代メディア研究所の鈴木代表は、収入源の多様化の必要性を示唆しており、特に2024年度に放映される「光る君へ」「虎に翼」「宙わたる教室」「チ。」といった番組が外貨収入の獲得に繋がる可能性が高いと述べている。視聴率に関しては、NHKの大河ドラマ「光る君へ」は前年から視聴率がわずかに低下したものの、大きな問題ではないとされる。一方で、朝ドラ「虎に翼」やアニメ「チ。」は特定の年齢層で強い視聴率を記録し、これらがNHKの今後の収益に役立つ可能性がある。緊迫した経営状況が続く中、NHKは新たな事業モデルの模索を迫られており、放送業界全体に影響を及ぼす重要な局面にある。
日本株全体への影響
日本株全体への影響は、中立的と評価される。受信料の減少は、NHKに直接影響を与えるが、これが日経平均株価などの指標全体に大きく作用することは考えにくい。ただし、広告関連企業やメディア関連株にはマイナスの影響が出る可能性があり、それが市場全体にわずかな圧力となることもあり得るため、全体としては-1の評価をつける。
日本の個別株への影響
NHK(非上場)
評価:(-4)
予想解説
受信料収入の減少は、NHKの営業活動に直結しており、将来的には経営存続の危機をもたらす恐れがある。
テレビ朝日(9409・東京証券取引所)
評価:(-2)
予想解説
NHKの視聴率低下は競合の収益にも影響を与えかねず、広告収入減少の懸念が生じる。
フジ・メディア・ホールディングス(4676・東京証券取引所)
評価:(-2)
予想解説
視聴率の低下は業界全体に影響し、収益の見通しを厳しくさせる要因となるため、需給が下がる可能性が高い。
ネットフリックス(NFLX・NASDAQ)
評価:(+3)
予想解説
日本の視聴者が多様な視聴選択肢を求める中で、ネットフリックスにとってはプラス要因であり、視聴者の流出を狙える。
電通グループ(4324・東京証券取引所)
評価:(-1)
予想解説
広告主の競争が激化し、影響を受ける可能性があるため、株価が下がるリスクを抱えている。
株式会社マクロミル(3978・東京証券取引所)
評価:(0)
予想解説
視聴率の変動にあまり影響を受けにくく、広告需要は維持されることが期待されるため、影響は小さい。
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