ニュースの要約
- 新築マンションの発売戸数が急減し、2023年度は2万6000戸台に減少。
- 築浅マンション(築5年以内)の価格が新築を上回る傾向が見られる。
- 中古マンションへの注目が高まっているが、築深マンションの価格が割安感を増している。
- 新築マンションの坪単価は416.7万円、築浅マンションは489.9万円と比較されている。
- 中古も高騰しているが、築年数の古いものは相対的に割安感が強い。
ニュースの概要
近年、日本の住宅市場では新築マンションの供給が不足し、価格が高騰しています。特に都心部では、新築マンションの発売戸数が減少しており、かつては年間10万戸近くあった発売戸数が、2023年度には2万6000戸にまで落ち込んでいます。これは、土地取得の難しさや商業施設、ホテルなどの競合が影響していると言われています。
それに対して、築浅マンション、つまり建築後5年以内のマンションの価格が急上昇しています。最新のデータによると、築浅マンションの平均坪単価は489.9万円で、同じ地域の新築マンションの416.7万円を上回っています。一方、築深マンションの価格は長年の耐久性や老朽化の影響を受け、相対的に割安感が強まっています。しかし、最近では築深マンションに対する評価も変わってきており、それを積極的に評価する購入者も増えているようです。
このような市場環境において、消費者は新築マンションの高価格を避け、質の良い中古マンションに目を向けるようになりました。これにより、中古マンション市場にも変化が生じており、特に築浅の物件の価格上昇が顕著です。市場全体が激変している中で、今後の動向に注目が集まっています。
日本株全体への影響
新築マンションの発売戸数の減少と、築浅マンション価格の高騰は、日本経済全体に影響を与える可能性があります。特に住宅関連株に関しては、供給不足が続く間は、新築や中古の価格上昇が企業の利益を押し上げる要因となるかもしれません。しかし、市場の需給バランスが崩れ、次第に消費者が満足できる選択肢を失う可能性もあります。そのため、日本株全体としてはやや上昇が期待できるものの、長期的には不安定要素を含む状況です。したがって、評価は「+2」とします。
日本の個別株への影響
三井不動産(8801・東京証券取引所)
評価:+3
予想解説
新築マンションの供給減少により、既存の物件の価値が上がることが期待され、業績に良い影響が見込まれます。
野村不動産ホールディングス(3231・東京証券取引所)
評価:+4
予想解説
築浅マンションの価格が上昇する中、野村不動産が提供する物件の需要が増加する見込みです。
住友不動産(8830・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
新築の供給が減少する中、住友不動産の新規物件やリノベーション物件への関心が高まるでしょう。
リビングコーポレーション(3659・東京証券取引所)
評価:+1
予想解説
落ち着いてきた中古市場の中で、自社のリノベーション事業が恩恵を受ける可能性があります。
セコムホームライフ(8913・東京証券取引所)
評価:-1
予想解説
高騰する不動産価格により、顧客の購買意欲が鈍化する可能性があり、影響が出るかもしれません。
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