ニュースの要約
- イギリス国防省が対ドローン用高周波指向性エネルギー兵器(RFDEW)の試験に成功。
- RFDEWはドローンを最大1kmから検出し、無力化する技術。
- 撃墜コストが低く、1発あたり約15円。
- タレスUKと国防科学技術研究所が開発に関与。
- この技術は防衛戦略に大きな影響を及ぼす可能性がある。
ニュースの概要
イギリス国防省は2024年12月23日、対ドローン用高周波指向性エネルギー兵器(RFDEW)の試験に成功したと報告しました。RFDEWは、自爆ドローンの大量投入を考慮した防衛対策で、ドローンを1km離れた地点から検出し、追跡する能力を有しています。この技術は特に、ドローンの内部電子部品を無力化することができるため、効率的な撃退手段として注目されます。
最大の利点は、撃墜コストの低さです。従来の対空ミサイルや機関砲に比べて、RFDEWのエネルギーコストは約10ペンス(約15円)と非常に安価であり、防衛戦略においてコスト効果が大いに期待されます。この技術は陸海空すべての戦力で応用可能であり、イギリス国内での軍事技術革新の一環として位置づけられています。マリア・イーグル国防調達相は、この兵器が「ゲームチャンジャーの可能性がある」と評価しており、さらなる開発への期待を示しています。これにより、RFDEWは今後の防衛戦略における重要な要素となる見込みです。
日本株全体への影響
この技術が示すように、ドローンや関連兵器技術の進化は、防衛産業全体に新たな商機をもたらす可能性があります。日本でもドローン技術への関心が高まっており、政府の防衛支出が増加することが予想されるため、日本株市場にポジティブな影響を及ぼすでしょう。ただし、提供される技術の寡占状態が生じることで、特定の企業に資金が集中する恐れもあります。全体として、日本株市場は少し上向く可能性が高いと考えられ、評価は「+3」と予想します。
日本の個別株への影響
1. 川崎重工業(7012・東京証券取引所)
評価:+4
予想解説
川崎重工は防衛分野に強みを持つ企業であり、RFDEWのような新技術への需要が高まることで受益が期待されます。
2. 三菱重工業(7011・東京証券取引所)
評価:+4
予想解説
同様に、三菱重工も防衛関連事業があり、国防予算の増加に伴う受注の拡大が見込まれます。
3. NEC(6701・東京証券取引所)
評価:+3
予想解説
NECは通信技術に強く、ドローン監視システムの開発を行っているため、新技術に関連した受注増加が期待されます。
4. 日本電気(6702・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
防衛通信網の構築に寄与できる可能性があり、競争力強化につながる見込み。ただし、市場での競争は激しさを増す。
5. IHI(7013・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
空中無人機技術に関与しており、防衛需要の拡大が間接的にプラスに作用する可能性があります。
カテゴリ:ビジネス・企業
タグ:イギリス国防省, ドローン, RFDEW, 川崎重工業, 三菱重工業, NEC, IHI, 防衛産業, テクノロジー, 軍事, 投資
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