パチンコ平和、ゴルフ場会社と提携課題は2025年問題｜株価への影響

ニュースの要約

• カルロス・ゴーン被告が日産を批判。
• 平和がアコーディア・ゴルフを5100億円で買収予定。
• アコーディアは173カ所のゴルフ場を持ち、PGMとの合併で業界最大手に。
• ゴルフ業界は2025年問題に直面し、プレーヤー減少が懸念される。
• 平和の買収金額は時価総額の2倍以上で、財務リスクが高いとの評価。

ニュースの概要

近年、ゴルフ業界は「2025年問題」と呼ばれる危機に直面しています。この問題は、団塊の世代が高齢者になることにより、全体のプレーヤー数が大幅に減少することを懸念しています。この状況を受け、パチンコ機器メーカーの平和は、経営統合を模索しています。具体的には、米投資ファンドが保有するアコーディア・ゴルフを5100億円で買収する計画を発表しました。アコーディアは173カ所のゴルフ場を保有しており、この買収により、平和は国内のゴルフ場市場において断トツの存在となります。しかしながら、平和の時価総額が約2330億円であるのに対し、買収金額はその2倍以上に及ぶため、財務リスクが高まることが懸念されています。特に、買収金額に対するEBITDA（償却前営業利益）の比率は、一般的な評価基準を上回っており、投資の回収までには12年以上を要する見込みです。これにより、機関投資家は「割高」との評価を下しつつ、ゴルフ業界の今後の見通しについても懸念を示しています。

日本株全体への影響

日本株全体に対する影響は限定的ですが、特定のセクター、特にパチンコやレジャー関連株には注意が必要です。平和の財務リスクが市場に懸念を呼び起こし、その影響で関連株が全般的に下落する可能性があります。また、ゴルフ業界全体が直面する構造的な問題もあり、他のゴルフ場運営企業やスポーツ関連株にも影響が及ぶ可能性があります。このため、日本株全体の動きとしては、短期的にはマイナス影響を予想します。評価は-3とします。

日本の個別株への影響

平和（6412・東京証券取引所）

評価：-4

予想解説

平和は、巨額の買収資金を調達したものの、財務リスクが非常に高いと市場から評価されています。このため、投資家の売り圧力が強まり、株価の下落が見込まれます。

アコーディア・ゴルフ（2134・東京証券取引所）

評価：-3

予想解説

アコーディアは、買収によるプレッシャーと2025年問題によって直面するプレーヤー減少の影響から、株価が下がる可能性が高いです。

PGM（2468・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

PGMは、合併後の利益拡大が見込まれますが、全体的な業界の厳しい見通しにより、株価はわずかに下がることが予想されます。

ホンダ（7267・東京証券取引所）

評価：-1

予想解説

ホンダはゴルフ業界との直接的な関わりはないものの、影響を受ける可能性があります。市場全体が落ち込む中、慎重な姿勢が求められます。

日産自動車（7201・東京証券取引所）

評価：-2

予想解説

ゴーン被告の発言により、企業イメージが損なわれ、株価が下落する可能性があります。また、業績への影響も懸念されます。