ニュースの要約
- 海上自衛隊の護衛艦「かが」がF-35Bの艦上運用試験を成功裏に終え、帰港。
- 「かが」はレベルの高い運用能力を持つ日本最大の戦闘艦艇。
- 今後、F-35B戦闘機を搭載した軽空母としての運用が予定される。
- アメリカ海軍と連携した試験が実施され、技術的成功を収めた。
- 2024年度予算には新たに7機のF-35B取得が計画されている。
ニュースの概要
海上自衛隊の護衛艦「かが」が12月16日に帰港し、F-35B戦闘機の艦上運用試験を成功させたことが報じられました。「かが」は、2017年に就役したいずも型護衛艦の2番艦で、基準排水量1万9500トン、全長248mと、日本の海上自衛隊における最大の戦闘艦艇です。今回の試験は、アメリカ海軍及び海兵隊の支援の下で行われ、垂直着陸や短距離離陸の技術を検証しました。特に、10月20日にはアメリカ海軍のF-35Bが初めて「かが」に着艦するという重要な成果がありました。この運用試験は、今後の海上自衛隊の航空戦力の強化に寄与するものと位置付けられています。
さらに、2024年度の予算にはF-35B戦闘機を7機取得するための費用が盛り込まれており、宮崎県には『臨時F-35B飛行隊(仮称)』も新設される予定です。これにより、日本の防衛体制の強化が期待される中、このニュースは防衛関連の技術開発や国際協力の重要性を再認識させるものとなりました。
日本株全体への影響
日本株全体への影響はポジティブです。防衛関連技術の強化や、アメリカとの協力強化が影響する分野は株価の上昇要因となるでしょう。また、F-35Bに関する予算措置が決定されることで、関連企業が注目を浴び、投資家からの期待感が高まります。これにより、特に防衛・航空産業へのポジティブな波及効果が見込まれます。ただし、地政学的リスクやコストの増加懸念も影が差すことは否めず、慎重な見方も存在します。そのため全体としては影響度は中程度と評価し、+3と予想します。
日本の個別株への影響
株式会社IHI(7013・東京証券取引所)
評価:+4
予想解説
「かが」に関連する艦船や防衛システムの製造を行うIHIにとって、F-35Bの運用と搭載は業績にプラスとなる見込み。今後の防衛力強化に伴い、受注増加が期待されます。
三菱重工業株式会社(7011・東京証券取引所)
評価:+5
予想解説
三菱重工は防衛関連の強化に関連する案件を多く抱えており、F-35に関する生産・整備などでリーダー的な地位を保持。業績向上の期待が高いです。
株式会社川崎重工業(7003・東京証券取引所)
評価:+3
予想解説
川崎重工も艦艇や防衛システムに関連する製品を製造しており、F-35B関連の動きは売上に寄与する見込み。ただし、他社との競争も強く、控えめな予想となります。
日立造船株式会社(7004・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
防衛関連の製品を製造しているが、業界全般の変化には少し遅れを取るため少し控えめな予想とします。
株式会社リニア技術(未上場)
評価:+1
予想解説
この技術が防衛関連に利用されることがあれば影響あり。現時点では直接的な関連は薄く、どちらかというと期待の域を出ない状況です。
カテゴリ:経済・金融
タグ:防衛, 航空, F-35B, 株式市場, 日本株, IHI, 三菱重工業, 川崎重工業, 日立造船, リニア技術, 上場企業, 軍事, 海上自衛隊, 防衛産業
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