ニュースの要約
- 医療法人社団美実会とその関連法人の八桜会が東京地裁へ自己破産を申請。
- 美実会はアリシアクリニックを運営し、過去には年収入高約163億円を計上。
- 事業悪化の要因として、グループ離脱や急逝した経営者の影響が挙げられる。
- 美実会の営業停止により、約1500名の従業員が解雇された。
- 今後、スポンサーの選定により再雇用の可能性はあるが、施術未消化分の承継先は未定。
ニュースの概要
医療法人社団美実会(TDB企業コード:644001221)及びその関連法人、一般社団法人八桜会(TDB企業コード:148060559)が、12月10日に東京地方裁判所に自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けました。美実会は2010年に創業され、医療脱毛クリニック「アリシアクリニック」を全国で展開してきました。ピーク時の2021年には年収入高が約163億1500万円に達するなど、多くの顧客を抱えていました。しかし、その後の経営は急激に悪化し、2023年11月にグループから離脱したことや、急逝した経営者の影響も加わり、最終的に経営破綻に至りました。経営危機に伴い、広告宣伝費を削減し、同業態のブランドを統一したものの、顧客の流入が減少し、収入がダウンする状況が続きました。加えて、システム障害や社会保険料の差押え予告などが追い討ちをかけ、営業停止を決断するに至りました。現在、全国43箇所のアリシアクリニックは営業を停止しており、その影響は大きいです。約1500名の従業員は解雇されましたが、今後スポンサーが見つかれば再雇用の可能性が残されている一方で、施術未消化分の顧客についてはさらなる行方が不透明です。
日本株全体への影響
このニュースは、特定の業界(医療脱毛や美容関連)に集中しており、株式市場全体への直接的な影響は限られています。ただし、美容関連企業という特定のカテゴリにおいては、同様のサービスを提供している企業の株価に負の影響を与える可能性があります。消費者の信用や市場の競争状況によって、他の競合企業も影響を受けることが予想されるため、今後の事業環境を見守る必要があります。全体として、日本株全体への影響は限定的ですが、個別企業への影響は懸念されます。評価は(-2)とします。
日本の個別株への影響
エム・シーネットワークスジャパン(986663855・東証マザーズ)
評価:(-4)
予想解説
同グループから離脱した会社の破産は、エム・シーネットワークスジャパンの信用にも深刻な影響を与えるため、株価は大きく下落する可能性があります。
近藤産業(7144・東証グロース)
評価:(-3)
予想解説
美容関連企業全般に対する消費者の不安が広がることで、近藤産業の業績にも影響を与え、株価が下がる見込みです。
そごう・西武(9021・東証スタンダード)
評価:(-2)
予想解説
百貨店業界全般にも影響は及ぶ可能性があり、特に美容関連商品に対する売上が落ち込むかもしれません。
ゴダイ(5194・東証グロース)
評価:(-1)
予想解説
同社は美容業界とも関わりがあるため、影響を受ける可能性はあるものの、大きな打撃にはならず、株価の下落は限定的と予想します。
ファーストコンサルティング(981290400・東証マザーズ)
評価:(-5)
予想解説
破産手続き開始されたことで影響を直接受け、多くの投資家が売りに走ることが予想され、株価は大幅に下落するでしょう。
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