ニュースの要約
- プーチン大統領が2025年予算案に署名。
- 国防費が歳出の32.5%を占め、記録的な額の13.5兆ルーブル(約19兆円)が割り当てられた。
- 過去最高の国防予算は24年より約3兆ルーブル増加。
- ウクライナとの戦争が続く中、ロシアは重要地域での前進を維持。
- 経済は過熱状態にあり、物価上昇と労働力不足が問題視されている。
ニュースの概要
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナとの戦争が続く中で2025年の予算案に署名しました。この予算では、国防費が歳出の32.5%を占め、総額は13.5兆ルーブル(約19兆円)に達しました。これは過去最高の国防予算です。この増額は、ウクライナとの消耗戦が長引いていることに起因しています。ロシアは前線において重要な地点での戦闘を続けており、ウクライナ側の攻撃に対抗していますが、ウクライナは西側諸国からの援助を受けているため、戦局は依然として厳しい状況です。経済は今、物価上昇や労働力不足といった課題に直面しており、中央銀行は政策金利を21%に引き上げることで状況を抑制しようとしています。これは過去数十年で最も高い金利水準であり、国民や企業の経済活動に負担をかけています。また、米国での政権交代がロシアへの支援に影響を与える可能性も注目されています。このように、国防費の増加はロシアの経済に悪影響を及ぼす一方で、国際市場にも大きな影響を与える可能性があります。特にエネルギー市場や防衛関連の株には、今後の展開によって影響が出ることが考えられます。
日本株全体への影響
国際的な地政学的リスクが高まっている中、日本株市場は影響を受ける可能性が高いです。特に、ロシアの軍事費増加やウクライナ戦争の継続はエネルギー市場の不安定化を招き、結果として日本の輸入コストを引き上げる可能性があります。一方、防衛関連の企業には追い風となるでしょう。全体として日本株は慎重な動きが予想されるため、評価は-2とします。市場全体がリスクを避ける動きに出る局面が想定され、特にエネルギー関連と防衛関連では顕著な差異が見られるでしょう。
日本の個別株への影響
日本電気(NEC)(6701・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
防衛関連の設備投資が増える中で、NECは通信技術やサイバーセキュリティ関連ビジネスの拡大が期待されます。国防予算が増加することで、需要が高まる可能性があります。
三菱重工業(7011・東京証券取引所)
評価:+3
予想解説
軍事関連の設備を製造している三菱重工業は、増えた国防予算から直接恩恵を受けると見込まれます。防衛関連の需要が高まるため、株価は上昇傾向にあるでしょう。
出光興産(5019・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説
国際的な資源価格の高騰が懸念される中で、輸入コストが増えることが影響し、逆風となる可能性があります。エネルギー関連企業は、特にリスクにさらされるでしょう。
ファーストリテイリング(9983・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
国際情勢が不安定化する中で消費者支出が鈍化すれば、ファーストリテイリングへの影響も出る可能性があります。市場全体の動きに左右されるでしょう。
住友商事(8053・東京証券取引所)
評価:+1
予想解説
国際的な資源問題に強みを持つ住友商事は、エネルギー市場とは関係のない領域で安定的な成長が期待できるものの、外部要因には敏感なため慎重な見通しとなります。
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