ニュースの要約
- 11月のメモリー半導体市場でDRAMとNANDの価格が大幅に下落。
- DRAMの平均価格は前月比20.59%減の1.35ドル。
- NANDの平均価格は29.80%減の2.16ドル。
- 価格下落の背景には供給過剰と需要の低迷がある。
- 低価格競争がさらに価格を引き下げ、需要回復の見通しが難しい。
ニュースの概要
11月のメモリー半導体市場におけるDRAMとNAND価格の急落は、業界全体に衝撃を与えています。DRAMeXchangeのデータによると、パソコン用の汎用DRAM製品が、前月比20.59%もの下落を記録し、1.35ドルに達しました。これは、昨年の10月から上昇していた価格が、今年の8月から9月にかけて急激に転換した結果です。同様に、NAND型フラッシュメモリも29.80%の下落があり、これが業界内の供給過剰と需要低迷によるものとされています。特に、台湾の供給企業が市場シェアを拡大するために低価格競争を引き起こし、その影響で価格が下がる局面にあります。さらに、消費者の需要回復が遅れており、PCメーカーがในストック管理に注力しているため、在庫水準が高いままとなっています。これにより、今後もメモリー価格の持ち直しは困難であるとの見方が広がっています。市場調査会社は、在庫削減のため、さらにメモリー資材の確保を遅らせると予想しています。これにより、12月も消費回復が期待できない状況が続くとされています。
日本株全体への影響
日本のメモリー半導体市場は、NECやソニー、東芝などの大手企業にとって重要なビジネスチャンスであるため、全体的な株価への影響は懸念されます。特に、メモリー価格の急落は、これらの企業の収益に直接的な悪影響を及ぼす可能性があります。注目すべきは、台湾の企業が主導する低価格競争が続く限り、日本の企業の競争力が損なわれることです。その結果、株価指数全体としては若干の下落圧力がかかるでしょう。
評価:-3
日本の個別株への影響
1. 東芝(6502・東証一部)
評価:-3
予想解説:メモリー関連事業を持つ東芝は、価格の下落圧力に直面しており、利益が圧迫される恐れがあります。
2. ソニー(6758・東証一部)
評価:-2
予想解説:ソニーは半導体事業にも力を入れていますが、全体的な需給バランスの悪化により、プラス資材の価格上昇が利益を圧迫する可能性があります。
3. NTTドコモ(9437・東証一部)
評価:-1
予想解説:メモリーの価格下落直接影響を受けないが、市場全体の動きによる負の影響が出る可能性があります。
4. NEC(6701・東証一部)
評価:-3
予想解説:メモリー事業の影響を受けるため、特に価格の大幅な下落が利益を減少させると予想されます。
5. 日本電産(6594・東証一部)
評価:-2
予想解説:メモリー半導体に関連した装置開発を行っているため、価格下落により新規投資が抑制される可能性があります。
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