ニュースの要約
- 米インテルが2024年7~9月期決算で約2兆5000億円の最終赤字を計上
- これで赤字は3四半期連続
- 競争優位性が失われ、主力のCPU市場で致命的な設計ミスが続いている
- 半導体の受託製造事業も業界リーダーのTSMCに技術力で劣後
- AIやデータセンター向け製品への参入も遅れ、エヌビディアに後れを取っている
ニュースの概要
米国の半導体大手インテルは、2024年7~9月期の決算で約2兆5000億円の最終赤字を発表した。この赤字は、同社が直面している深刻な競争環境を反映している。特に主力事業であるCPU部門では、設計ミスが続き、顧客の信頼を損なっている。また、インテルは半導体の受託製造事業を強化したものの、技術力では業界のリーダーである台湾のTSMCに対して後れを取っている。さらに、現在のトレンドであるAIやデータセンター向け半導体市場においても、エヌビディアのような先行者に対し競争力が不足している。このように、インテルは製造と開発を垂直統合する従来のビジネスモデルを守り続けているが、これが逆に競争劣位を招いていると言われている。今後の展望として、インテルがこの状況を打開できるかは疑問視されており、事業の存続に影響を及ぼす可能性がある。
日本株全体への影響
インテルの巨大赤字は、世界的な半導体業界の厳しさを示すものであり、日本の半導体関連企業にも影響を及ぼすと考えられます。日本企業は多くがインテルと取引があるため、同社の動向は株式市場全体に影響を与え、特に半導体セクターの株価低下が懸念されます。一方で、インテルの苦境は、日本の企業にとっては市場シェア拡大の機会でもありますが、全体として不安心理が広がることで、株価は下がる可能性が高いです。評価を-3とします。
日本の個別株への影響
上場企業名(証券コード・上場している市場)
ソニーグループ(6758・東京証券取引所)
評価:+1
予想解説
ソニーは半導体分野でも一定のプレゼンスを持ちますが、インテルの問題は市場全体の不安要因となるため、影響が見込まれます。
上場企業名(証券コード・上場している市場)
ルネサスエレクトロニクス(6723・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
ルネサスはインテル製品に依存する部分があるため、インテルの赤字と競争力低下が影響を及ぼしやすいです。
上場企業名(証券コード・上場している市場)
東芝(6502・東京証券取引所)
評価:+0
予想解説
東芝は半導体事業を持つものの、競争が激化しているため、インテルの動向はあまり直接的な影響を受ける可能性は低いです。
上場企業名(証券コード・上場している市場)
アドバンテスト(6857・東京証券取引所)
評価:-1
予想解説
半導体テスト企業であるアドバンテストも、半導体業界全体の影響を受けるため、株価は下降するリスクがあります。
上場企業名(証券コード・上場している市場)
日本電産(6594・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
日本電産は独自の技術力をもとに成長しているため、インテルの弱体化を逆にビジネスチャンスと捉える可能性があります。
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