三井住友建設が赤字転落、経営混乱でメインバンクとの距離拡大|株価への影響

ニュースの要約

  • 三井住友建設が2025年3月期の連結業績予想を下方修正。
  • 最終利益は80億円の赤字見通し、施工中の大型建築工事の遅れが原因。
  • 131億円の追加損失を計上し、再び赤字に転落。
  • 村上ファンド系が三井住友建設株の保有比率を18.27%に引上げ。
  • 麻布台ヒルズの工事遅延が大きな要因として指摘されている。

ニュースの概要

三井住友建設は12日に2025年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終利益が80億円の赤字となる見通しを発表した。この赤字は、現在施工中の大型建築工事の遅延から生じた131億円の追加損失によるもので、かつて40億円の黒字を見込んでいた計画が一変した。特に、東京・麻布台ヒルズのタワーマンションが最も影響を受けており、地下工事の工法変更や資材の不具合、資材費の高騰が主たる原因とされる。この工事は2019年に着工され、当初予定されていた完成時期から大幅に遅れている。

近年、三井住友建設のトップは社内の権力闘争や、外部要因としてアクティビストファンドの干渉などもあり、経営が混乱している。このような状況は、同社に対する銀行の信任にも影響を及ぼし、メインバンクの三井住友銀行もそのスタンスを変えつつある。経営陣の交代も相次ぎ、同社のガバナンスの弱さが指摘されているなかで、今後の経営再建が強く求められる。特に、麻布台ヒルズの工事の成功がカギを握るものの、経営難が続くため市場からの信頼を取り戻すのは容易ではない。

日本株全体への影響

三井住友建設の業績悪化は、ゼネコン業界全体、不動産関連銘柄に波及する可能性が高く、特に建設業界全体の信頼に関わる影響が懸念される。そのため、日本株全体では一定の下押し圧力がかかると予想される。ただし、他の業種には直接的な影響が少ない場合もあり、短期的には相殺される部分もあるため影響度は中程度と考えられる。評価は-2とする。

日本の個別株への影響

三井住友建設(1821・東京証券取引所)

評価:-5

予想解説

業績の急激な悪化と社内の混乱から、株価の下落は避けられず、投資家の信頼が大きく失われる見込みです。

大林組(1802・東京証券取引所)

評価:-3

予想解説

他のゼネコンに影響を受けるため、株価もダウンする可能性が高いです。特に、信頼感の低下が影響しそうです。

鹿島建設(1812・東京証券取引所)

評価:-2

予想解説

市場全体の影響を受けて選手が重なるので、影響はあるものの、報道からの回復局面でも期待されるため、下げ幅は限定的と考えられます。

清水建設(1803・東京証券取引所)

評価:-3

予想解説

同様に、ゼネコン業界全体の風評リスクから影響を受け、財務的な圧力が懸念されます。

森ビル(不動産事業)

評価:-1

予想解説

特に麻布台ヒルズのようなプロジェクトに直接関与しているため、一定の影響を受けるものの、他のビジネスラインでカバーする可能性もあると考えられます。

日本プロパティ投資法人(3284・東京証券取引所)

評価:-2

予想解説

特に不動産市場においては、建設の遅延や信頼性の低下がリターンにも響く可能性が高く、影響を受けるでしょう。

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※このニュース投資予測速報は、AIを利用した予想・予測の見解です。当サイトに掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。

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