ニュースの要約
- 内海造船瀬戸田工場で「にほんばれ」の進水式が行われた。
- この艦は陸上自衛官が運用する初の自衛艦となる。
- 2025年3月に「自衛隊海上輸送群」が新編され、配備される予定。
- 「にほんばれ」は大型の輸送能力を持つ艦艇で、多様な輸送に対応できる。
- 南西諸島の防衛体制を強化することが期待されている。
ニュースの概要
2024年10月29日、広島県尾道市の内海造船瀬戸田工場で、陸上自衛隊が主体となって運用される輸送艦「にほんばれ」の命名・進水式が行われた。この艦は、陸上自衛官による運用初の自衛艦であり、南西諸島への迅速な輸送能力を持つことが期待されている。2025年3月には新たに編成される「自衛隊海上輸送群」に配備され、海上自衛隊の阪神基地へと移動する見通しだ。進水式では、通常の軍艦行進曲ではなく陸自の車両行進曲が演奏され、艦名の「にほんばれ」には、天候の良さや航海の安全への願いが込められていると説明されている。この艦はおよそ80m、基準排水量2400トンで、300トン程度の輸送能力を持ち、島嶼部へのアクセスを容易にするビーチング能力を備えている。これにより、南西諸島における防衛体制の強化が期待されており、地域の安全保障に寄与する可能性がある。
日本株全体への影響
今回のニュースは、中国との緊張感が増す中で自衛隊海上輸送体制の強化を示唆しており、防衛関連株や関連産業にプラスの影響を及ぼすことが予想される。日本全体の防衛予算の増加や関連事業の拡大により、市場全体においては安定した材料として受け取られるだろう。したがって、日本株全体への影響はプラス評価と考え、評価ポイントは+2と予想する。
日本の個別株への影響
三菱重工業(7011・東京証券取引所)
評価:+4
予想解説
防衛関連の大型受注が期待されるため、製造の実績がある同社の株価は上昇する可能性が高い。
川崎重工業(7012・東京証券取引所)
評価:+4
予想解説
川崎重工は船舶製造にも関与しており、新艦の発注によって受注が見込まれるため、株価上昇が期待される。
内海造船(不明・上場していない)
評価:+3
予想解説
「にほんばれ」を建造した造船会社で、今後の新規発注に期待が持たれるため、株価はじわじわと上昇する可能性がある。
三井造船(7003・東京証券取引所)
評価:+3
予想解説
防衛艦艦艇の建造が進むことで、受注の可能性が増し、取引先としての需要が高まることが予想される。
日本製鋼所(5631・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
防衛関連の鋼材需要が増えることにより、業績の向上が期待されるが、他に比べて直接的な影響はやや薄いと想定される。
カテゴリ:ビジネス・企業
タグ:防衛, 輸送艦, 自衛隊, 内海造船, 三菱重工業, 川崎重工業, 日本製鋼所, 造船業, 株式市場, 南西諸島
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