ニュースの要約
- バンダイナムコグループのバンダイスピリッツがプラモデルの希望小売価格を引き上げると発表。
- 対象は2025年4月~6月に販売する71商品で、平均値上げ率は15.3%。
- 原料や資材の価格高騰が原因。
- プラモ事業立ち上げ以来、初めての値上げ。
- 最も値上げされるのは「HGUC 1/144 MSM-07 ズゴック」で42.9%の引き上げ。
ニュースの概要
バンダイナムコグループが、プラモデルの価格を2025年4月から6月にかけて再販される71商品について引き上げると発表しました。この値上げは過去最大となり、平均で15.3%の引き上げ率が見込まれています。近年、原料や資材のコストが高騰していることが主な原因です。特に、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する「ガンプラ」は、同社にとって特に人気があります。最も値上げされる商品はズゴックで、価格が770円から1100円へと44%近くも引き上げられます。一方で、価格上昇が比較的少ない商品もありますが、全体として負担が顕著になります。この改革は、企業の収益性確保とともに、ユーザーに対しても物価上昇の影響を考慮したものとされています。バンダイは、プラモデルの価格設定において独自の立場を維持していましたが、ここにきての価格改定は業界全体に影響を与える事が予想され、他のモデル関連企業や玩具業界、自社ブランドにとっても波及効果が期待されます。
日本株全体への影響
今回のバンダイナムコグループのプラモデル価格引き上げは、特に玩具業界に強い影響を与えると考えられます。一般的に、企業が価格を引き上げることは、その業界全体の物価圧力を示しており、他社も同様の措置を取る可能性があります。これにより、業界全体の利益率が向上すれば、投資家にとってポジティブな要素となるでしょう。しかし、一方ではユーザーの購買意欲が減退するリスクもあり、この平衡が日本株全体に対して中立から下向きの影響を与えると予想されます。したがって、全体の評価は「+1」とします。
日本の個別株への影響
バンダイナムコホールディングス(7832・東証プライム)
評価:+3
予想解説
価格引き上げにより短期的には売上が伸びると予想されますが、長期的には購買意欲の減少が懸念材料です。
タカラトミー(7867・東証プライム)
評価:+2
予想解説
バンダイの値上げ影響を受けて、同社も価格が上がる可能性が高く、利益は向上するでしょうが、急激な需要減少に警戒。
任天堂(7974・東証プライム)
評価:+1
予想解説
ゲーム関連もコスト増が影響する可能性があり、プラモ市場よりも影響は軽微ですが、投資家の心理に影響を与えるかもしれません。
セガサミーホールディングス(6460・東証プライム)
評価:+1
予想解説
他社が値上げする中で、競争を意識するため、予定されている新商品価格に対する影響が気になる状況です。
ハピネット(7552・東証プライム)
評価:+2
予想解説
バンダイ商品の販売元として、価格引き上げにより利益が期待されますが、消費者の反応次第では厳しい状況になることも。
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