日英事実上同盟、英国の日本接近理由｜株価への影響

ニュースの要約

• 英シンクタンクRUSIが日本と英国の軍事関係について論じた。
• 日本と英国が経済安全保障面での協力を強化。
• 第6世代戦闘機プログラムにおいて協力を確認。
• 日英の強化された戦略的パートナーシップが模索されている。
• 米国との関係を維持しつつ、独自の防衛力構築を目指している。

ニュースの概要

最近、英シンクタンクの王立防衛安全保障研究所（RUSI）は、日本と英国の軍事協力についての考察を発表しました。執筆者のスチュアート・グレゴリー大佐は、日本と英国の間に実質的な軍事同盟が築かれている可能性を示唆しています。日本と英国は、経済安全保障においても連携を強化することを志向しており、具体的には「日英経済版2＋2」閣僚会合が東京で行われ、量子コンピューティングや自律システム、洋上風力発電など多岐にわたる分野での協力が合意されました。

さらに、両国は第6世代戦闘機プログラム（GCAP）に共同で取り組み、2035年度の本格生産を目指していることも重要です。この背景には、中国の軍事的脅威や不安定化する国際情勢があります。現在の日本・英国の防衛・経済協力が実質的な同盟に近づいているという指摘もされている一方で、日英関係が米国との信頼関係を損なわないよう慎重な調整が求められています。

こうした動きは、日本の安全保障戦略における重要な転換点を示唆しており、日本株市場にも影響を与える可能性があります。グレゴリー大佐は、日英の結びつきが今後のあり方として「日英条約型同盟」を視野に入れているとし、その際には米国との関係を維持する配慮が必要だと結論付けています。

日本株全体への影響

日本と英国の軍事・経済協力強化は、日本企業にとって新たな業務機会を生む可能性があります。防衛産業やIT、エネルギー分野における協力が具体化すれば、関連企業の株価上昇が予想されます。ただし、米国との関係を損なわないよう慎重な調整が必要なため、短期的には不安定要素が残ります。全体的には日本株の影響はプラスに働くと予想され、評価は「+3」とします。

日本の個別株への影響

ロッキード・マーチン（米国）

評価：+4

予想解説

日本と英国の防衛協力強化は、ロッキード社にとって利益をもたらすチャンスです。日本の防衛力強化が進むにつれ、F-35などの戦闘機販売拡大が期待されます。

三菱重工業（7011・東京）

評価：+3

予想解説

次世代戦闘機プログラムにおいて、日本と英国は三菱重工を含む企業に技術協力を求める可能性があります。これは将来的な受注増加につながるでしょう。

NEC（6701・東京）

評価：+2

予想解説

量子コンピューティングやサイバーセキュリティ分野での協力が期待され、NECに新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。

ソフトバンクグループ（9984・東京）

評価：+1

予想解説

テクノロジー分野での国際的な競争が増加する中、戦略的な投資が期待されますが、直接的な影響は薄いと見られます。

日立製作所（6501・東京）

評価：+2

予想解説

自律システムや先進ロボット技術に関する国際的な協力が進む中で、日立の先端技術も重要視されるでしょう。