米テスラ車オーナー半数が破壊行為被害を報告｜株価への影響

ニュースの要約

• テスラ車オーナーが進路妨害やあおり運転の被害に遭うケースが増加。
• オーナーの多くが敵意を感じ、保険料の引き上げが続いている。
• Z世代のオーナーが特に被害を受けており、修理費も高額化。
• 中古テスラのリセールバリューが大幅下落。
• サイバートラックの在庫過多が問題視されている。

ニュースの概要

テスラ車オーナーが最近、交通中のトラブルや敵意にさらされるケースが増加している。調査によれば、テスラの車両は進路妨害やあおり運転を受けることが多く、オーナーの約半数が実際に車両が故意に傷つけられた経験があると答えている。また、オーナーの75％が自らが標的にされる可能性を懸念しており、61％が保険料の増加を経験している。特にZ世代のオーナーは、テスラに対する敵意をより強く感じているというデータもある。

中古のテスラの購入市場も冷え込んでおり、過去1年間でリセールバリューが平均10.1％も下落している。モデルSのような特定の車両は17.1％も価値を失っており、これは他のメーカーの車と比較しても大きな影響を受けている。さらに、テスラはサイバートラックに大量の在庫を抱えており、販売が難航している状況も問題視されている。

このような事態は、テスラ自身のブランドイメージと販売に影響を与え、将来的な成長に対する懸念を生じさせている。テスラのオーナーが次の車選びで他社を選ぶ可能性も高まっており、業界全体に悪影響を及ぼすことが懸念されている。

日本株全体への影響

米国でのテスラの状況は、日本の自動車産業全体にマイナスの影響を与える可能性がある。特に、テスラが抱えるリセールバリューの下落やブランド価値の減少は、電気自動車市場全体への信頼感をも揺るがしかねない。そのため、日本の自動車メーカーや関連企業の株価は影響を受けるだろうが、特にトヨタや日産、ホンダなどの大手はEVシフトに向けた計画を強化しているため、影響は限定的であると予測する。全体として日本株の影響度は中程度にとどまると見られ、評価は+1～+2の範囲になる。

日本の個別株への影響

トヨタ自動車（7203・東京証券取引所）

評価：+2

予想解説

テスラの問題が短期的にEV市場の信頼を損なう可能性があるが、トヨタはハイブリッド車とEVを併せ持つ戦略を取り続けており、フットワークの軽さが評価される。

日産自動車（7201・東京証券取引所）

評価：+1

予想解説

日産はZ世代に人気のある車種を扱っており、テスラの影響を一定程度受けるが、自社の広告戦略次第で信頼回復も見込める。

ホンダ（7267・東京証券取引所）

評価：+1

予想解説

ホンダもEVモデルを展開中だが、テスラのトラブルが他社全体の印象を悪化させる可能性があり、明確なブランド戦略が求められる。

ソニーグループ（6758・東京証券取引所）

評価：-1

予想解説

動画配信などソフトウェア分野での成長が期待されるものの、自動運転技術分野での競争が激しく影響を受けやすい。

パナソニック（6752・東京証券取引所）

評価：+3

予想解説

テスラ向けのバッテリー供給が業績の好影響をもたらしており、テスラの厳しい状況からの一時的な影響は見込まれにくい。