全長130m、250tバッテリー搭載の電気フェリー登場｜株価への影響

ニュースの要約

• オーストラリアの造船会社インキャットが電動フェリーを発表。
• フェリーは全長130メートル、2100人の乗客を乗せられる。
• バッテリーのエネルギーのみで運航する、海運業界の大きな飛躍とされる。
• バッテリー容量は40MWh、これまでの海上用搭載量の4倍。
• 環境に優しい交通手段の転換を促進する可能性がある。

ニュースの概要

オーストラリアの造船会社インキャットは、電動フェリー「Hull096」を発表しました。このフェリーは全長130メートルで、最大2100人の乗客を運ぶことができる世界最大の電動フェリーです。動力源は完全にバッテリーであり、40MWhの容量を持つ250トン以上のバッテリーが搭載されています。この革新的な設計は、これまでの海上輸送の常識を根本から覆すもので、従来の液化天然ガス（LNG）を用いた運航から電動へとシフトするきっかけを作っています。タスマニア州のジェレミー・ロックリフ首相は、このプロジェクトの重要性を強調し、オーストラリア造船業にとっての転機と評価しました。環境意識の高まる中、このフェリーはクリーンな交通手段として海運業界に新たな可能性をもたらすと期待されています。この発表により、海運業界全体がEV技術の進展を追求する流れを加速させ、他国でも類似の取り組みが進むことが予想されます。

日本株全体への影響

このニュースは、日本の株式市場全体にプラスの影響をもたらすでしょう。特に、環境関連株や電動車両関連の企業に関心が集まる可能性が高く、ESG投資がさらに促進されると考えられます。特に、海運業界が電動化に向かう流れが日本の (順調なテクノロジー投資) に繋がるため、関連銘柄の上昇が予想されます。これにより、全体的な市場センチメントが良くなると考えられます。

評価：＋3

日本の個別株への影響

JFEHD（5411・東証プライム）

評価：＋3

JFEHDは鉄鋼やプラントエンジニアリングを手掛けており、環境規制が厳しくなる中での脱炭素技術の導入が期待される。

丸紅（8002・東証プライム）

評価：＋4

丸紅はマリン事業を展開しており、このニュースによって電動船関連プロジェクトの拡大チャンスが広がり、好影響を受ける可能性がある。

日本電産（6594・東証プライム）

評価：＋4

EVの中心的な部品メーカーであり、電動フェリー普及による需要増加が期待され、株価にポジティブな影響を及ぼすだろう。

Daikin（6367・東証プライム）

評価：＋2

環境意識の高まりとともに、冷却機器の技術革新が必要とされる中、間接的に影響を受ける可能性がある。

日立造船（7004・東証プライム）

評価：＋3

造船業務も手掛ける日立造船は、電動フェリー市場への参入や技術提供などで波及効果が期待できる。