ニュースの要約
- 日野自動車が2024年4～9月期に2195億円の赤字見通しを発表。
- ディーゼルエンジンの認証不正に伴う特別損失が主因。
- 2024年度通期の赤字見通しは2200億円。
- 日野自の自己資本比率が急減し、資金繰りの懸念が浮上。
- 親会社トヨタ自動車が日野自の今後の方針を再検討中。
ニュースの概要
日野自動車が発表した2024年4～9月期の決算によると、最終損益は2195億円の赤字が見込まれています。この赤字の主な要因は、北米向けディーゼルエンジンの認証不正に伴い計上した特別損失2300億円にあります。これに関連して、米国およびカナダで和解金として支払う費用が大きな影響を与えています。また、日野自は2024年度の通期も2200億円の赤字見通しを示し、過去最大の赤字額となることが確定しています。この赤字は、同社が抱える不正問題の収束が見えない中でのものであり、さらなる損失の拡大の可能性も示唆されています。
さらに、日野自の自己資本比率は3月末から13.9ポイント減少して12.9%に落ち込んでおり、資金繰りの不安が指摘されています。このため、経営状況が深刻で、日野自は資金調達の対策を検討しています。業界内でトヨタ自動車は、日野自の今後の位置付けに関する重要な経営判断を求められています。市場全体ではトヨタが大手企業であることが影響度を増しており、日野自の業務の見直しはトヨタグループ全体に波及する懸念があります。
日本株全体への影響
日本株全体への影響は、日野自動車の赤字が市場全体に大きな不安を与えるため、弱気に傾くと予想されます。特にトヨタが親会社であるため、日野自の困難な状況がトヨタの株価にも影響を及ぼし、関連するサプライチェーンを有する企業にも警戒感が広がる可能性があります。このような状況を踏まえると、全体的には株価が下がると見込まれ、その影響度は-3から-4の評価が妥当かと思います。
日本の個別株への影響
日野自動車（7205・東京証券取引所）
評価：(-5)
予想解説
過去最大の赤字発表と不正問題により、今後の業績見通しが非常に暗い。市場では倍増する損失の懸念から、大幅下落が予想される。
トヨタ自動車（7203・東京証券取引所）
評価：(-3)
予想解説
日野自の業績悪化はトヨタにも影響を与え、株価が下がるリスクが高まる。ただし、基盤が強固なため、下げ幅は限定的と見込まれる。
いすゞ自動車（7202・東京証券取引所）
評価：(-2)
予想解説
日野自と競合関係にあるいすゞも市場の懸念を受けるが、強いブランド力により、影響は比較的小さいと考えられる。
スズキ（7269・東京証券取引所）
評価：(-1)
予想解説
日野自の影響は直接的ではないため、比較的安定した業績を維持すると予想されるが、全体の景気感には影響を受ける可能性がある。
マツダ（7261・東京証券取引所）
評価：(-2)
予想解説
日野自の不正問題や経営不安が自動車業界全体に影響を及ぼし、マツダの株価にも一定の下押し圧力が懸念される。
日産自動車（7201・東京証券取引所）
評価：(-3)
予想解説
遅れて日野自の問題が業界全体に波及する可能性があり、投資家心理の悪化から株価が下落するリスクがある。
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