ニュースの要約
- シャオミが新型電動SUV「YU7」を発表、価格は25万3500元。
- テスラの「モデルY」より4%安い設定。
- 発売開始後3分で20万台の注文を受け付け。
- シャオミは新たにEV市場に進出し、主要な競合と直接対抗。
- 自動車と住宅をつなぐエコシステム構築を目指す。
ニュースの概要
中国の電気自動車(EV)及びスマートフォンメーカーであるシャオミ科技(Xiaomi)は26日、新型電動SUV「YU7」の販売を開始し、価格を25万3500元、つまり約3万5364ドルに設定した。これは、テスラの人気モデル「モデルY」の最低価格(26万3500元)よりも約1万元低い設定となっている。シャオミは中国市場におけるEVの競争を一層激化させる意図が明白で、特にモデルYを意識した価格設定が注目される。
発表からわずか3分で20万台の予約が入るなど、その人気を示す好調なスタートを切った「YU7」は、高級モデルとなる「YU7プロ」が27万9900元、さらに上位の「YU7マックス」が32万9900元で販売される。シャオミのCEOである雷軍氏は、「YU7」は車両の革新を通じてテクノロジー愛好家だけでなく、一般消費者にもアプローチする狙いを持っていると強調している。
さらに、シャオミはEV市場での競争力を高めるため、比亜迪(BYD)やトヨタ、日産などの自動車メーカーとの提携を積極的に進め、自動車、住宅、さらには人間を結ぶエコシステムの構築を目指している。アナリストの中でも「YU7」は、シャオミがEV市場で定着する鍵となるモデルであるとの見方が広がっている。
日本株全体への影響
シャオミのEV市場への参入は、日本の自動車関連株に影響を及ぼす可能性が高い。特に、自動車メーカーとして競争の激化を受けやすいトヨタや日産、ホンダなどは、市場シェアを維持・拡大するためにさらなる革新を求められるだろう。国内市場での競争が激化する中で、投資家は自動車株の将来について慎重にならざるを得ない。加えて、シャオミの影響でEV市場が活性化する可能性もあり、新たな投資機会を見いだす企業も出てくるかもしれない。
全体的に見て日本株は、技術革新を受けて一時的な下落を示すかもしれないが、長期的には需要の伸びに伴う反発も考えられる。したがって、日本株全体に対しては、影響度を評価して-2とし、すぐには株価に大きな影響を与えないと予想する。
日本の個別株への影響
トヨタ自動車(7203・東京証券取引所)
評価:-3
予想解説
トヨタはEV市場での競争を強化する必要性が迫られている。シャオミの「YU7」はテスラと直接対抗しており、EVの価格競争が激化することでトヨタの販売にも影響が出る可能性が高い。
日産自動車(7201・東京証券取引所)
評価:-2
予想解説
日産もEVに力を入れているが、シャオミの影響を受けることは避けられない。競争が激化すれば販売価格の引き下げこともあり得るため、株価にはマイナスの影響が出ると予想される。
比亜迪(BYD)に関連する企業
評価:+1
予想解説
比亜迪に関連する企業は中国市場の成長を享受すると考えられ、影響はプラスとして計算。この波が日本株に好影響を与える企業も出てくるかもしれない。
パナソニック(6752・東京証券取引所)
評価:+2
予想解説
パナソニックはEV向けバッテリーの供給を通じて恩恵を受ける可能性がある。市場の成長に伴って需要が高まるため、株価は安定する見込み。
スバル(7270・東京証券取引所)
評価:-1
予想解説
スバルはEVモデルへの移行が遅れているため、競争が激化する中で影響を受けるリスクがある。そのため、株価にはマイナスの影響が出る可能性がある。
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